37話
乱心した美羽との一夜が明け、雨も上がった。
教室に入る前におはようと声をかけられた彼が振り返ると、立っていたのはいつもと同じくリボンをちゃんと結んできっちり制服を着ている美羽だった。
あれだけのことがあって一夜しか挟んでいないので仕方なく、まだ二人の間にはぎこちない空気が流れた。
それでも美羽は、せっかく培った彼との関係を悪化させないよう笑顔を見せ、彼も朗らかに笑顔を返した。

ストーカーでもしていたのか、昨日はナイスタイミングで美羽に傘を差しだした小杉はかっこつけたせいで体が冷え、くしゃみを一発かましていた。
その直後、美羽がお礼を言いながら傘を返してきた。
だが小杉は、美羽から話しかけられても喜べはしなかった。
悲しみに暮れていた彼女を目の当たりにしたのだから、原因がいじめていた善関連なのは嫌でも分かったから、不謹慎というものだった。
一方、美羽を焚きつけて心に傷を負わせた津崎は、育ちの良さを見せ、性格の悪さを隠していたおかげで女子に囲まれていた。
それもこれも、津崎の父が政治家で再選した直後だったからだ。
現金に群がってくる女子たちに笑顔を振りまいていた津崎は、家の大きさを訊いてくる鬱陶しい質問に愛想よく答えていたが、リサという女からメッセージが届くと彼女たちを放置してリサのところに急いだ。
屋外の物置近く。
ひと気がないところで待っていたリサは津崎が来たのを見つけるとジャジャーンと姿を見せるが、津崎は彼女のお遊びに付き合うつもりはなく、見せるべきものをさっさと見せろとオラつく。

リサは仕方なく、美羽と善がラブホから出てきた決定的瞬間の盗撮写真を披露した。
美羽を唆しつつも気になって仕方なかった津崎は、リサに尾行させてどんな男に恋をしているのか調べさせていたのだ。
眼鏡で垢抜けない見た目を軽くディスリ、どんな奴か気になってくるが、リサはそんなことより言われた通りに役目を果たしたのだからご褒美が先に欲しかった。
スカートをたくし上げ、デザイン性とセクシーさが同居したショーツを見せつける。
津崎はお望み通りにグッと近寄り、下着の中に手を入れて手マンし始めた。

津崎はこうしてリサを手懐けながら、もっともっと善と美羽で楽しむつもりだった。
その頃、美羽の狂気から解放された彼は、アヤメと教室のカギを閉めて二人きりになっていた。
素直に四つん這いになって机に乗っていた彼はこれから何をするつもりなのかと問うが、訊かなくても縛られて快感が待っていることは分かっていた。

アヤメも理解しながら戸惑いを見せる彼に微笑みながら、するすると縄を通して縛っていく。
手首に回されていく縄の動きを目で追いながら、彼はさり気なくアヤメの顔を窺った。
すると、本当に楽しそうに自信満々な顔をしているので、嬉しさと共に安心感に包まれた。
美羽とはやはりモノが違う。
ギュッと締め付けてくる激しさ、苦しさ、それと同時に全身を柔肌に包まれているような心地よさが感じられた。
後ろに回ったアヤメを振り返ると、緊縛に没頭しているとは思えない、シンプルな美少女な笑顔を零していた。

彼は机に固定されて強制的四つん這いを完成させられた。
尻を突き出した物欲しそうなスタイルにほくそ笑んだアヤメは、さっそく彼の下半身を裸にしようとズボンに手をかけた。
ベルトを外され始めた彼は、さすがにこの体勢での御開帳に恥ずかしがるが、関係なくパンツまでずり下ろされてしまう。
ニヤニヤが止まらないアヤメは指をペロッと舐め、穴に入れやすいように準備を整えた。
菊の花に指先が触れた瞬間、彼はビクっと反応する。
アヤメは構わず中指を差し込んだ。

彼は汚い穴の中に入れた指が汚れることを気にするが、アヤメは彼の締め付けで指が千切れてしまうかも知れないことをからかった。
更に奥へ。
感じたことのない快感に彼は涙を滲ませ、頬を染めていく。
アヤメは穴を刺激しながらもう片方の手を前に回し、彼が一番気持ち良くなれる男根を握ってしごき始めた。
前と後ろの同時責めに彼は止めてと懇願するが、この痛さも緊縛と同じで、次第に快感に変わっていくだろうとアヤメは予想していた。

そう言われても、アナル責めには抵抗があった彼は、もう一度振り返ってアヤメを見た。
その時のアヤメの表情は、美羽が言っていたのを証明するかのように、子供が残酷に小さな生き物の命を奪っているかのような微笑みだった。
ゾクッとした彼は、アヤメの中での自分がただ玩具にされているだけなのかも知れないと思えてきた。
それでも、出るものは出てしまう。
彼の精液がついた手を見てまた微笑むアヤメ。

アナルまで開発され始めた彼は、変態と言われてもやはり否定できなかった。
感想
罪と快35話36話37話でした。
善の中でアヤメの存在が揺るぎないと知った美羽が、今後どう接してくるのか、ここで小杉が心の隙に付け込むのか、それとも元会長がまた煽るのか楽しみです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/54653





































