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夫婦の夜の営みを覗く者

結果、供述通りに山中から食い荒らされた狩野の遺体が発見された。

 

 

これで大悟は、なぜ殺そうとしてまで後藤家から遠ざけようとしたのか解せなくなったのはおろか、襲われた時の証言と目撃者たちの証言が食い違っているということで、自分の勘違いということにされてしまう。

 

さらに、恵介を含むいつものつるんでいる連中が現場に現れ、狩野に手を合わせていった。

 

 

殺人を厭わない後藤家と、粗暴ながらも人の死を悼む後藤家。

 

そして大悟は狩野の肩に人の歯型があるのを見つけ、やはり後藤家には殺人よりも知られたくない何かがあるはずだと感じた。

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

 

狩野の遺体が発見されたのを契機に、大悟は気の良い村に溶け込んでいる単なる駐在に戻ることにした。

 

食事処で飯を食い、学校から抜け出した少年を送り届けた際、笑顔で授業を受けているましろを見せてもらい、何事もなかったように続いている平和な日常を思い知った。

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

あれから二週間。

 

全国ニュースにもなった事件が報道される際、後藤家以外の村民たちも狩野を嫌い、異様なまでに名前が出るのに拒否反応を示した。

 

 

その夜、川に倒れているところを助けてもらった恩義もあり、大悟は有希とましろも連れて消防団の飲み会に顔を出した。

 

そこで、狩野を避けていたのは、後藤家と揉めたくないからだと教えられ、彼らも狩野が殺されたことに責任を感じていると知り、無用に責められなくなった。

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

そもそも、大悟は自分に責める権利などないと自戒していたし、最初にこの村で生きていくと決めていた。

 

ましろが喋れなくなり、こんな山中の村に来なければならなくなったのは自分の責任なのだから。

 

 

大悟は、ましろの目の前で人を殺した過去を持っていた

 

 

 

それは五カ月前の夏のことだった。

 

検挙数も相当なものだが、犯人逮捕のさえにヤリすぎる実力行使のせいで、娘のましろからも暴力警官と呼ばれていた大悟。

 

子供ながらに達観した考えを持っていたましろは、罪を犯した人でも言うことを聞かない子供でも、怒りのままに大声を出したり暴力で従わせるのは間違っていると言える子供だった。

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

しかし、ともすれば相手を救い、優し過ぎるが故に相手を破滅させる純粋なましろは、ある一人の男を狂わせてしまったのだった。

 

 

小さな子供相手に性犯罪を繰り返して執行猶予を受けた挙句、ましろへ狂気の愛を抱いた一人の青年がいた。

 

そして大悟はすぐ頭に血が上ってしまう警官として、父親として、行動を起こした

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

 

それでも徐々に、供花村の生活によってましろは柔らかい表情を取り戻しつつあった。

 

 

年が明けて消防団やその家族と初日の出を見た元日、大悟は自分が殺した男のことを思い出し、傍にいてくれた有希に感謝を伝えるが、彼女も夫と娘がいるからこそ折れずにやってこれたのだと伝えた。

 

そして支え合う夫婦は、冷えた体が熱くなるほど身体を重ね合う

ガンニバル
著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル2巻

 

 

しかし、大悟は愛の営みを覗いている視線に気づき、犯人の姿も見たことでまた何を信じればいいのか分からなくなってしまうのだった。

 

 

果たして、派閥があるらしい後藤家に潜む謎は?

狩野を避け続けた責任を感じていると語る村民は、本当に信用していいのか?

 

 

感想

ガンニバル2巻でした。
面白度☆8 村度☆9

飲酒運転を見逃したり、自転車二人乗りしたり、捜査を邪魔したり、署長が怪し過ぎたりと、村ってルールと秩序が機能してないのがデフォルトではないにしても、駐在一人しかいないような場所は少なからずお目こぼしはあるでしょうね。

そして、何カ月しか経ってないのに初登場時からましろが2~3歳は成長しているように見えました。

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