23話
彼はさり気なくオイルをみちるの顔の近くに置き直し、手の届く範囲にしたとごまかした。
さっそく芳しい香りにみちるがほうっと目を見張ってから、延長戦がスタートした。
するとみちるは、自分から足を動かして紙パンツが見えるように身じろいだ。

同じ体勢で疲れたからと言われた彼は、少々驚きながらも、またぷにぷにの柔らかい太ももに触れた。
直後、目つきを鋭くしたみちるはいきなり股を閉じて彼の手を太もも同士で挟み込んだ。
彼が止めろと言っても力を緩めない。
彼が無理やり引っこ抜くと、とてつもない滑りの良さで肉圧から解放された。

するとみちるは、ジーっと彼の股間に視線を注いで変化がないか確かめた。
戸惑い顔を赤くする彼の股間は膨らんでいなかったが、焦りの表情が見られたみちるはこれでもかといやらしく頬を緩めてニヤつき、ほくそ笑んだ。
あわよくば勃起させようとしたみちるの罠にかかってしまった彼だったが、何とか耐えきった。
まだ催淫マッサージにハメられているとは気づいていないみちる。
彼が用意したイランイランは新婚初夜のベッドルームに使われることもあるモノで、もう一つのサンダルウッドは集中力を高める効果が高い線香系の香り。
それを合わされば、代表的な催淫アロマになるのだ。
相変わらず口が悪いみちるも、既に二回も延長をしている以上、身体が疼いてきているはずだった。
彼は今日こそは負けるはずがないと言い聞かせ、ほんの片手間でマッサージしてやっているつもりでいればいいと考えた。
そうすれば、おのずとみちるからおねだりしてくる未来が予想できた。

その時は遠慮なく、股間を猛らせて準備万端ぐちょ濡れになった蜜壺に突っ込んでやればいい。
作戦名こそセンスのかけらもないゲスい駄洒落だったが、そこはどうでもいい。
わがまま放題やりたい放題、煮え湯を飲まされてきたみちるに喘がせることができればそれでよかった。

さて、気を取り直して揉み解してやろうと思ったその時、さっき挟まれて少し赤らんだ太ももに視線が吸い込まれた。
ぴったり閉じられた太もものそこだけ少し割れ目ができ、赤らみオイルでぬらぬらと光っているその箇所。
太ももでも十分柔らかくて気を抜けば勃起できるのに、アソコを連想させる卑猥さに近づいている。
彼はただ好奇心に任せて、フィストファックのように握りこぶしをあてがい、グイッと突き入れた。
すると、オイルの滑りもあって手首までにゅるんと飲み込まれた。
光景も感触も素晴らしい。
彼は瞬時に理性を崩壊させ、この気持ち良さをもっと味わいたくなった。
入れて引き抜いて、入れて引き抜いてを繰り返すと、音にも濁りが混ざってバリエーションが増え始める。
そんなところを集中的に責められ始めたみちるは戸惑うが、彼の真剣な顔と卑猥な音、間接的にクルダイナミックさに身体が熱くなっていく。

堪らず足を開いて止めさせると、そのおかげで我に返った彼はただのマッサージだとごまかした。
みちるは改めて股間チェックをするが、未だ平常時を保っていた。
思わぬ誤算に平常心を失ってしまった彼は深呼吸でもう一度気を取り直し、催淫マッサージを再スタートした。
また足を開いて紙パンツがチラリしているが、そこには意識を集中せず、ただいやらしく揉み解すだけのルーティンワークをこなすつもりで手を動かしていく。
下から上に。
揉んで解して肉を弾いて。
しっかりアロマの香りを吸引していたみちるは、鼓動と下半身の疼きを連動させ、ただ焦れったいところを行きつ戻りつする手の動きに神経を集中させていく。
ソファとの間にも手を差し入れ、背中の肉を胸に寄せて谷間を作るように動かし、てゅるんと震わせる。
今のところそれが一番クルみちるは、されるたびにビクンと反応してしまう。
みちるは自然と腰を持ち上げるが、彼は容赦なく尻を触って押し戻した。

そして同じ辺りを執拗にこねこね揉み解していく。
そうすれば、これがマッサージなのか疑い出したみちるの身体は正直に愛液を分泌させ、紙パンツに染みを作り始めた。
確実に大きくなっていく染みに手を伸ばしかけた彼は作り笑いを浮かべ、単なるマッサージ以外のなんでもないと答えた。
まだ理性を残しているみちるは三度股間チェックをするが、彼も平常時を保ち続けていた。
まだまだ強気な態度を崩さないみちるに直に触れている彼は、確実に興奮していることが分かっていた。
計画通りに冷静にいけば、勝利するのは間違いなかった。
局部を触れば相当な快感を与えられるだろうが、そこを触れば自滅の可能性が高いのは過去の対戦で思い知っていた。
自分からは触らず、使えるアイテムはどんどん使って外堀を埋めていき、いつか限界を越えさせる。
今日じゃなくても、次回でもその次でも、負けずにリベンジを果たすつもりだった。
しかし、焦らされていたのは自分も同じだった。
目の前にマン〇があるのに際までしか触っていない彼は、知らぬ間に自らを追い込んでいた。
生殺し状態の辛さをそこまで考えず、徐々に感覚が麻痺していた。
尻はどこからが尻なのか?
尻は局部に含まれるのか?
そんな疑問が頭をもたげているうちに、指は紙パンツの中に侵入していた。

触って欲しいと言わせる計画なのに、どうしようもなく触りたいと思っていた。
































