家族と出産
結局生き残った4人は、悟の由奈探しについて行くしかなくなった。
気休めでもケダモノを引き寄せないように大きなフード付きの服を被り、一層ケダモノが多そうな由奈の自宅を目指した。
牧野はこれでもかと悟に媚を売り、いざとなれば彼がいた元の世界の転生にワンチャンを懸けていた。
また八坂もまだ精子提供を諦めておらず、隙を見て誘惑を試みたが、悟の答えが変わろうはずもない。

やがて日が暮れかかる頃に、亜里洲の弟が通っているらしい小学校の前を通った。
弟が生きている可能性も、まともでいる可能性も否定する悟だが、小さな家族の安否を知りたい気持ちを受け入れ、寄り道することにした。
もちろん子供だからとて関係なく、学校も地獄絵図に変わっていた。
しかし、倉庫の中で閉じ込められている数人のケダモノ男児の中に、亜里洲の弟の翔太がいた。
亜里洲は反射的に閂を外してしまい、ケダモノ男児たちは容赦なく襲いかかる。

悟は非情に徹しようとしても、血塗れの顔にあどけなさを感じ、手を下せなかった。
その時、中年おばさんが現れて菓子パンを倉庫の中にバラまくと、ケダモノ男児たちはそっちに群がり、その隙にまた閂がかけられて助けられた。
学校の隣の製菓工場勤めだった畠山は、子供がお菓子に真っ先に飛びつく習性からまだ子供らしさを残していると思い、理性を取り戻すかも知れない僅かな希望を抱いていた。

そして悟たちに今夜は工場に泊まっていくよう勧めたが、男であることはまだ明かさないよう言い含めた。
それにはちゃんとした理由があった。
畠山の娘も工場で避難生活をしていたが、間もなく出産を迎える妊婦だった。
しかも、男の子の母親として。

小百合の新生児がケダモノなのか正常なのかで、共同生活している女性たちの生きる希望は大きく変わる。
もし子供がダメだった場合に備え、悟の存在を明かして女性たちに希望を抱いてもらう予定だった。
S〇Xだけは絶対にしないと主張し続ける悟。
本来の自己中心的な性格を隠そうとしなくなった牧野。
眼鏡ブスと罵られようが言い返さない沙夜。
そして変わり果てた弟に再会した亜里洲は一人、倉庫前で感傷に耽っていると思わせ、とんでもない行動に及んでいた。
その夜、ついに小百合が出産し、崩壊した世界に新たな命が誕生した。

その赤ん坊は膣を通って出てきた瞬間から、立派な肉棒を勃起させていて…
感想
去勢転生1巻でした。
面白度☆9 崩壊度☆9
終末のハーレムより希望がない壊れ具合ですね。
エロ・グロ・バイオレンス・希望の打ち砕き具合に容赦がなくて清々しいほどでした。
転生者が一人に止まるのかも、少し予想してみたいと思います。
https://www.kuroneko0920.com/archives/74139
































