合意なき妊娠と…
GPS位置情報が動かなくなり、その地点に急行した部隊が見たのは、勢揃いの後藤家の面々だった。
殺気立っている後藤家を刺激しないよう、大悟を探しているとだけ伝えるが、奴らは白を切っているのか本音か、捜索の話など聞いていないという。

しかし、奴らは大悟のリュックを持っていた。
一触即発の空気が流れたが、リュックはただ拾っただけだというのを飲み込むしかなく、一緒に大悟を探すことになった。
果たして、男とやり合った大悟は無事でいるのか…
一方恵介は、子供を助けられずに悔やんでいる洋介に会い、子供は無事でいることを伝えて安心させていた。
しかし、洋介は祭りを止めさせないと全てが終わらないと思い、兄に発破をかけた。

その時、すみれからの突然の電話を受けた恵介は衝撃の事実を聞かされた。
自分とすみれとの間にできた子供。

闇に加担してきた恵介は自分の子供だけを愛し、ぬくぬくと育てる資格などないと感じ、どうすべきか分からなくなり、村から逃げた母を思った。
祭りで喰われかけた子供と共に逃げ出し、今はまともな現代社会の中で生きている母の人生は、今も憎しみと復讐に染め上げられていた。
後藤藍という名前は、本来のものではなかった。
藍は長男を産んだ直後に喜びの表情が乏しいとして、銀に理不尽にシバかれ、何時いかなる時も一から十まで従順に従わされていた。
後藤家の跡継ぎを残すための道具に過ぎない藍を孕ませたのは、げに恐ろしき大男だった。

村長が我が子と思って慈しみ、胸に抱いていたのは、赤の他人だった。
廃れ行く村を牛耳り、連綿と続く因習に囚われた後藤家。
何も知らない恵介たち、全てを手の平の上で転がそうとする鬼婆、次々に犠牲になっていく罪なき子供とその親。
藍は何匹も生まれてくる豚の子供に乳を吸わせている気分だった。

歪な笑顔を貼り付け続ける母に苛立つ恵介と、無邪気に母を慕う洋介。
そんな二人ともを愛せるはずもない藍。

人の皮を被った夜叉に後藤藍としての人生を無理やり押し付けられ、子供が育って来れば子育ての権利を奪われる。
やがて藍は自分が最後の世話をした喰われる運命の子供を連れて村から逃げたのだが、その時に命を懸けて協力したのが母の愛を欲しがっていた恵介だった。
死して本当の鬼となり、今も後藤家を地獄に留め続ける銀の思惑を打ち破れるのは、果たして誰なのか…
感想
ガンニバル6巻でした。
面白度☆8 〇朝鮮度☆8
拉致って無理やり新しい人生を与えて、用済みになれば死ねば?なんて、またしても想像するのも難しい衝撃の事実でした。
これは是非、村長の思惑が叶って欲しいと思いますが、恵介には情状酌量、洋介は日の光の下で生活して欲しいですね。
後、村長は西川きよしがモデルでしょうね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/71005






































