ストーカー
叔父がぴくぴくと命を失っていった時、計ったようなタイミングで現れた真子は美月を下卑た欲求に巻き込んだことを謝りつつも、証拠もあるしこれは正当防衛だと慰めた。
しかし美月の心が深く傷ついたことを察し、殺人も卑猥な撮影も全てを隠蔽しようと言い出し、敷地内の古井戸に葬り去った。
美月はなぜか、確固とした意志が宿る真子の言うことなら安心できた。
ただ、それらの隠蔽も自首によって白日の下に晒された。
検察に送られ、勾留が決まり、弁護人と顔を合わせた美月は弁護されるのも同じことを何回も話すのも億劫に感じ、明らかにヤル気の無さそうな辻弁護士を煙たがった。

隠蔽後、罪の意識からかなり憔悴していった真子は、以前付き合っていた大学生の暁裕樹のストーカー行為にも悩まされ始めた。
しかもユウキは、叔父の失踪にも何か違和感を抱いている様子だった。

美月は真子を守るために励まし、母親にもきっぱり言い返し、もう心が離れていることを突きつけた。
学校も塾もサボり、真子と一緒に過ごして不安を紛らわせる生活が始まって何日か経ったある日、漫画喫茶の個室にいるところを盗撮された。
姿を見る前に逃げられてしまったが、そんなことをするのはユウキ以外に考えられなかった。

美月は真子を守るため、ユウキに二重尾行を仕掛けると、間違いなく真子にストーカーしていることが分かったが、美月の家も何やら様子を窺った後、あの古井戸に興味を抱いてしまった。
隠蔽がバレる前に始末しようと覚悟を決めたが、タイミング悪く携帯が振動してしまい奇襲が無理になると、美月は姿を見せ、偶然を装った。
しかしそれで、二人の間の歯車が狂ってしまったのかも知れなかった。

結果的に美月はユウキの印象を良い方向に変えてしまい、真子が彼を恐れているのを知っていながら自分が真子の叔父を殺して隠したことを白状してしまう。
それも全て真子の心労を無くすための行動で、罪を一人で被ってこの段階で自首しようとしていたのだが、真子の卑猥な写真のデータを全て消すためにラーメン屋にユウキと二人で忍び込んだところを、真子に見られていた。
それがユウキの優しさだったのか下心だったのか分からないが、美月が反射的に拒否したところまで真子は見ていなかった。

そして真子は精神的に追い詰められていき、意図しない悲劇が起こってしまったという。
はっきりとしない真子を殺害した時の状況。
なぜ解体したのか。
辻は同僚の早見にも協力してもらい、同性の立場からも美月を切り崩してもらおうと考えた。
そしてユウキにも話を訊いた早見は、美月が誰かを庇っている可能性を感じ始めるが…

感想
adabana徒花1巻でした。
面白度☆8 闇度☆8
大元の元凶は、叔父が姪にさえ欲情して人の弱みに付け込むゲス鬼畜だからとしか思えませんね。
もう少し人格がまともだったら、中途半端なところで人生を終えることもなかったでしょう。































