154話
あくまで見様見真似で繰り出した洋子は、紅花なら見抜いて食らわなかっただろうと推察し、新海に弱くなっているんじゃないのと煽った。
ボキャブラリ乏しく言い返すのもままらない新海。
洋子は割とダメージを食らったらしい新海を畳みかけようと自分から突っ込み、右フックを繰り出した。
フリをしてフェイントでボディをガラ空きにさせたところで前蹴りを腹にぶちこみ、腋の下から抱え上げてもう一発背中を叩きつけた。
そのままベルトで首を絞め上げ、勝負を決めた。

さよならを告げ、後は力を込め続けるだけ。
新海も反撃の道を見出せず、口汚く叫ぶしかできない。
その時、信者親子が首絞め現場を目撃して悲鳴を上げ、洋子は気を取られ、新海は見逃さずに弾き飛ばして拘束から脱すると、攻撃するフリで駆け抜けると親子に襲いかかった。

新海は母親の首筋にギザギザ歯で噛みついて肉を引きちぎり、今すぐ死なない程度の重傷を負わせてから逃げるが、洋子は小さな子供を残して見殺しにできなかった。
助けたいと言い出す斯波を、若本はそうあっさり信用できなかった。
木場がとんでもない裏切り野郎だと分かったばかりで当然だが、自分は身動きできずにカチュアは一刻を争う重傷。
せめてカチュアだけでも安全なところへ運んでもらいたいが、力に自信がない斯波は、自分が無理に運んだら傷を悪化させるかもと頼りにならない。
筋弛緩が解けるまで、友坂によれば一時間。
不甲斐なさで若本が自分に苛立ったその時、トカゲ型カメラで状況を把握していた女医が拮抗薬を探せとアドバイスした。

女医のアドバイス通り、拮抗薬を普通に棚から発見できると、斯波は教えられるままに若本に注射で流し込んだ。
するとあっという間に効果が現れた若本は動けるようになって斯波に礼を言うと、隊長救出を後回しにしてカチュアの救護を優先し、惚れてくれた女をお姫様抱っこして外に急いだ。

一方千歌たちは、数に押されそうになりながら懸命に返り討ちにしていた。
倒しても倒しても信者はわらわらと集まってきて、適当に騒ぎを起こして素早く脱出する当初の作戦は完全に失敗していた。
もはやここを脱するビジョンが見えない3人は、教祖の号令で隊列を作った信者に完璧に挟み込まれた。

感想
サタノファニ152話153話154話でした。
カチュアが生きているのかも気になりますが、この雰囲気はカレンがドMを拗らせて自己犠牲に走りそうな気配がしますね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/74983




















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