無法島6巻
ミソラがジンボを完璧に打ち負かすと、エミが完全に息の根を止めた。

極悪人の中でも最悪の暴君だった男があっけなく逝くと、奴隷にされていた非力な奴らがわらわらと姿を見せ、ジンボがいなくなった安堵に浸るのも束の間、まだ息がある奴らを容赦なくボコし出した。
自分たちは何もせず漁夫の利を得る調子のいいクズ共をまとめるダイは、いけしゃあしゃあと自分が殺した家族の生き残りのカイトとミソラに、港を仕切り秩序を保って欲しいと求めた。
そこはおっさんがカイトたちの休息を優先させ、話し合いは後日になった。
その夜、疲弊し切っているカイトとミソラが熟睡している間、エミとおっさんは治療薬を探すのも含め、まだチャラがいるはずの病院に向かった。
そしてチャラが廊下の半ばまで這いずり、力尽きているのを見つけるのだった。

翌日、暮らした家と海が見える景色のいい高台にチャラを埋めたエミは、ここで出会った同じ穴の狢でも、いい思い出しか蘇って来なかった。
傷と疲労で熱と悪夢にうなされながら目を覚ましたカイトは、先に起きて看病してくれていたミソラからチャラの事を聞き、深い悲しみに襲われながらも一人の女のために命を張った友に共感し、ジンボとの決戦の時のように、これからはミソラのためだけに生きようと誓った。

数日後、ダイたちが支給品や石を集めて持って来てくれたが、またしつこく秩序を守る先頭に立って欲しいことを求めてきた。
新しい極悪人が来るたびに島が荒れるのは確かにめんどくさいと判断したカイトは、仕方なくダイの提案に乗ることにしたが、一度ミソラたちを襲った性犯罪者も含め、危害を加えようものなら例外なく始末することを突きつけた。

やがてまた10人か20人か、如何にも暴力自慢を気取っている重罪人が送り込まれてくると、奪わない犯さない殺さないという最低限のルールを提示しても守るつもりはないようで、野生動物のように襲いかかって来るので、カイトとミソラはまた暴力で抑えつけるしかなくなった。
こうして男女ともに人数が増え、大人しくできる仕事をこなし始めたのだが、性犯罪者は性懲りもなく新しい女の尻を見つめ、いつ襲いかかってもおかしくない雰囲気を纏うようになった。
それを敏感に察知したエミは、最低限の秩序を守るので精一杯だろうこの島において、少しでも疑わしいことがあれば問答無用で殺すと宣告しておいた。

それでストレスと性欲を溜め、イラつく性犯罪者に悪魔の囁きをし、面白く動かそうとするのがまたダイだった。
監視して疑わしければ殺すと言うなら、エミを返り討ちにするのも何の問題もないということ。
所詮は男と女で獲物は相手の方だと刷り込まれた性犯罪者は、その通りだと思ってエミを逆にハメるという考えに支配された。

そして怒りと憎しみと嫌悪で罰を執行する側だと思い込んでいたエミは、誘い込まれているなど思いもせずに山中で二人きりになってしまい、あっさり捕らえられると、粗チンから飛び出した汚い白濁液をぶっかけられてしまう。
こんな状況でも強気で、小心者の恐怖を煽って生きる道を選び取ろうとするエミだが、このままチャラの後を追ってしまうのか…

エミが戻らず誰かが関わっていると判断したカイトたちは、すぐに怪しさしかない性犯罪者の仕業だと見抜き、エミの宣告通りに問答無用の力づくで拷問を与えていく。
そこでエミの居場所の前にカイトが知ったのは、自分の家族が殺された事件の詳細で、犯人しか知り得ないおぞましく胸糞悪い内容だった。

性犯罪者はその犯人を暗に示し、この島でも口八丁手八丁で人を誘導して楽しんでいた黒幕だと罵った。
そしてまず、ミソラがエミの代わりに手を下せば、次はカイトがようやく家族の仇を討つ番だった。
性犯罪者の証言もあったが、直観で目の前の口ばかり回る狡い男が家族の仇だと分かったカイトは、ついに使命感と殺意を込めた拳を握りしめ、殺すために振るった。
そしてカイトたちはどこまで醜い争いを引き起こす悪人共と関わらないため、島の反対側の集落に居を移した。
今までになく静かで穏やかな時間が流れる中、彼らは見過ごされたボートを見つけ、外の世界への希望を膨らませていき…

感想
無法島5巻と6巻にて完結です。
面白度☆8 熱い度☆8
裸体には驚くほどそそられませんが、激熱な展開でおもしろかったです。
ジンボとの全面対決が終わった後、駆け抜けるように結末に向かい、自殺島に繋がっていくのが寂しいような希望に満ちているような、複雑な気持ちでした。
































