アルゼンチンバックブリーカー
会長が企む復活の儀式に必要な聖女の紗雪と、魔術師の血を引く水琴。
儀式が成功すれば会長は病魔に侵され醜く太った醜悪な体から、筋骨隆々な健康体に生まれ変わることができるのだが、それでより勢いを増す関東八房会を、儀式成功に大金で協力したチャンがまた利用するつもりだった。
そんなことより目の前の殺すべき相手を殺したい翔矢は、まずカトブレパスにぶっ放すが、魔物を召喚できるクソダサ男もまた今までにない厄介な相手だった。

ジジイにクソダサ男に魔物。
ならば奏女と亮吾も駆けつけて3対3の構図になると、奏女VSジジイ、亮吾VSケルベロス、翔矢がカトブレパスを相手取ることにした。
そしてヤリ合う直前、自分たち家族が襲われたのは、父親が少なからず関わっていることを臭わされた。
そうして動揺も誘おうとする根っからの悪人はクソダサい帽子からまだ魔物を召喚できるらしく、次はライオンに蝙蝠の翼とサソリの尻尾が合わさったマンティコアを戦列に加えた。

3人が戦っている隙に二人の美女が陣の描かれた寝台に寝かされ、会長は着々と儀式を進めていく。
翔矢は銃弾の威力をあげてマンティコアをぶち倒すが、カトブレパス最後の魔物、ヒュドラも召喚してぶつけてくる。
それに戸惑っている間に水琴はアルゼンチンバックブリーカーをキメられるのだが、儀式に必要なのは彼女の血であり、そのまま腹を引きちぎられて腸をぶちまけられてしまうのだった。

取り出された心臓がまだ脈打っているその時、水琴は我に返って翔矢に弟の姿を重ね合わせるが、心臓が握りつぶされて瞳に戻った光は一瞬だけで失われてしまう。
再会したばかりで永遠の別れ。
怒髪天を衝くほど湧き上がる怒り。
そして儀式を成功させた会長はみるみる姿が変わり、ミケランジェロが彫刻にしたがるだろうほどの肉体美を備えた美形に変貌を遂げた。
この歓喜と困惑の時間に真っ先に動いたのはチャンで、奏女に仕掛けるフリをしてもう魔物を出せない隙を狙いカトブレパスの背後を取ると、シスターたちをコマ切れにしたワイヤーで締め、首をちょん切ったのだった。

まさかの仲間割れだが、チャンは前々からこの機会を狙っていた狸爺。
ただもう姉を助けられなくなった翔矢は、残り一人を逃さずに撃つだけだった。
しかしチャンは儀式を成功させ邪魔なカトブレパスも始末できたので、スタコラサッサと闇の中に消えてしまう。
そして会長は完璧な肉体を不死にするため、紗雪の血肉も食らおうと手を伸ばした。
生半可な銃弾は傷さえつかない鋼のボディを手に入れた会長に、ヒュドラとケルベロスの獣コンビ。
悪魔憑きの翔矢、奏女、亮吾の3人。
完璧に人間をやめた極悪人を相手に勝つには、翔矢もこの世ならざるアルメリナに頼って新たな力を手に入れるしかなかった…

感想
サキュバス&ヒットマン5巻でした。
面白度☆8 ゲボエグ度☆9
背骨キメながら腹を引き裂くなんて、お姉ちゃんの人生に救いがなさすぎて辛いですね。
ともあれ、会長との戦いも決着がついてほんわかした雰囲気もありつつの新章突入に向かいますから、聖職者たちとの絡みや、学校での日常なんかもちょろっとでも見たいですね。






































