231話
勝敗を決する最後の全力パンチ。
洞窟内の核も壊せばヤールヤーを仕留められるはずの推理の元、彼は決死の一発をぶち込んだのか届かなかったのか、とにかくドロッと溶けて現実世界に戻された。
周りを見ればガーディアンたちがぐったり倒れており、中身が漏れ出た鎧も倒れていて今度こそ討伐に成功したっぽい雰囲気を醸している。

程なくガーディアンたちも順繰りに目を覚ましていき、明らかに絶命してるっぽいヤールヤーの中身を見て勝てたっぽい安堵が湧いてくる。
そしてリーメアリーも目を覚ました直後、彼女は彼の方を見てハッと驚いた。
なんせヤールヤーがついに本当の姿を現し、憤怒の表情で今にも襲いかからんとしていたからだ。

その通り、ヤールヤーは倒されかけたことにブチ切れており、プライドが傷つけられた怒りに囚われていた。
そのまま青ざめた彼らに襲いかかろうとするが、すぐに腐りかけで強引に復活させて巨神兵のようにぐちゃっと崩れ、汚いヘドロ溜まりのようになった。
すると熱々の鉄板に垂らされた水のようにじゅーっと霧散し始め、あっという間に跡形もなく消えたのだった。

これにはリーメアリーのお墨付きも出て、ヤールヤー打倒に全員が納得したところで、彼は今回は何の魔女だったか所見を話し出した。
核を二つ持つ単細胞生物は一つ壊されても生きてられるが、二つ壊されるとさすがに死んでしまうことから、ヤールヤーはアメーバの魔女だったのかもと推察した。
とにかくヤールヤー戦はこれにて終了、リーメアリーはお高い感じだが珍しく彼を褒めた。

しかしこの先の国母戦が本当に負けられない戦いで、彼は予定通りにルーミと二人で乗り込むから、まだ国母への忠誠がなくはないサクラとイマリにはコウの介抱を頼み、呪いをかけられて国母戦ではすぐに詰むリーメアリーの参戦はむしろ邪魔になる。
果たしてヤールヤーには無力だったルーミは、今度こそ本妻的な立場として活躍できるのか。
































