83話
朧げな視界と香りを頼りに、良い人だと思い込んでいるシュタイゲンの近くまで辿り着いたマギー。
激しい戦いの最中だとは思いもせず、無防備に現れた娼婦にまず声をかけたのがレッタで、シュタイゲンは構わないどころかマギー諸共ぶつけるように魔力波を放った。

咄嗟に走るレッタと、巻き起こる爆風。
まるでピッコロが悟飯を庇ったように、悟飯がベジータを庇ったように背中に大ダメージを負ったのは、命を懸けて不憫な娼婦を救ったから。
それほど近くで声をかけられてやっとレッタの存在に気づいたマギーはしかし、シュタイゲンが近づいてきて香りが強くなるとすぐさま駆け寄り、恋する乙女の表情を見せてしまう。

シュタイゲンがどれだけ残酷非道な男であろうとその実態を知らないマギーにとって、自分の常連になってくれる比較的優しい男でしかない。
そして自分に惹かれる娼婦と憎きレッタが知り合いだと分かるや、外道は躊躇なくマギーを殴り倒して気絶させると人質に取った。
さすがこれくらいは当たり前にできないと大国で出世できないのを体現すると、戦闘力は相当に高い戦う女たちが負傷したレッタ前に出た。

そうした激しい戦いの余波で建物にがたがきて、崩壊を始めてしまった。
マギーが捕らわれてしまったがこのままここにいたら生き埋めは必至。
一旦勝負はお預けにするしかなく、レッタも実力差を思い知らされ、重傷を負わされた状態では助けられるものも助けられず、今は仲間に肩を貸してもらって脱出するしかなかった。
アルクとアウレリアと皇太子、それと同じような三角関係が完成してしまうのだった。

親殺しで帝国の勢力図はそれなりに動きそうだった。
戦勝式典が終わった矢先に皇帝の葬式が営まれ、もちろん罪はどこぞの反乱分子によるものと作り上げられ、この謀反に抗おうとしたものは成すすべなく不穏な死を遂げていった。
皇太子の親殺しによる乗っ取りはうまく重要人物たちの口を噤むことに成功し、新たな時代が幕を開けることになった。

感想
終末のハーレムファンタジア80話81話82話83話でした。
ずっと不穏な空気を纏っていた皇太子ですがまさか父親をヤルとは、無表情も相まってサイコパス感しかないですね。
この状況、まるでアムロとシャアとララァの予感がします。
「終末のハーレムファンタジア」ネタバレ最新84話85話86話。酷い男でも一時の優しさとベッドの熱さにほだされて…






























