ヒグマグマ5巻
大地を揺るがす水蒸気マグマ噴火が起こった。
カムチャッカオオヒグマに追い込まれている上に、地面の下からいつ大地の脈動が噴き上がってもおかしくない状況にまでなってしまった。
益岡らの方でも大きな揺れを感じた直後、エゾシカの群れが何かに追われるように駆け抜けていった。

その頃、猟友会の生き字引で警察にも顔が利く益岡の祖父が、孫が獣害事故の現場に駆り出されたことを知った。
知床半島での大地震は全国的ニュースになり、ロケのタレント事務所からも重なる問い合わせに、マスゴミ局も隠し通せなくなってきた。
マスゴミの中で出世するにはどこまでクズになるしかないようで、人命は最後尾、まず保身ができるかどうかがきて次に自己利益になるネタかどうか。
本部のバラエティ班お偉いさんがむしろ現場の奴らの死を願う一方、負けじと鬼畜外道に徹せれるPもネタをチラつかせて追いヘリを要求した。

エゾシカはヒグマを恐れて集団逃亡したと踏んだ益岡は早くこの場を離れようとするが、車に乗り込んだ直後、現れたのは群れるはずのないヒグマの群れだった。
ヒグマでさえ本能を越えた行動をさせる更に強大な何か。

ヒグマが遺体に気を取られている隙に益岡が発進した直後、またしても末端まで危険度を全く理解できないしようともしないゴミクズ精神の末端マスゴミにあり得なさすぎる邪魔をされてしまう。
結果、車は横転、ヒグマに囲まれ進退窮まった。

噴き上がり続ける黒煙、大きくなっていく揺れ。
オオヒグマが激しくドアを叩く音に絶望感が増すばかりの中、密猟者リーダーが象も眠らせる麻酔銃をぶち込んでやるとイキがり、残り一人の仲間にドアを開けさせた。
直後、ドアノブを掴んだまま手首が切り離され、比較的まともそうだった坊主頭も肉塊になることが決まった。

もちろんリーダーは打算でしか考えない究極の守銭奴、仲間がゴリゴリいかれている最中が絶好のチャンスと、しっかり麻酔銃を撃ち込んだ。
しかし麻酔は一向に利く気配がなく、リーダーは金だ金だ中国の富豪の依頼で10億の獲物なんだとぶっちゃけた。
また犠牲者が出て醜い争いが起きると、呼応してさらに大きな揺れが彼らに襲いかかる。

観測所はピンチに次ぐピンチだが、車を横転させた局員が〇したくなるようなチンケな謝罪を繰り出したのも束の間、リンチを仕掛けそうだったヒグマの群れは更なる地震が起きると森の中に消えていった。
命拾いしはしたが、末端局員共はまだ命や倫理観より社内での立場を最優先してドラレコデータを我が物にしようとあがく。
そこに映っていたのは大型トラックのような巨大熊が人を紙切れみたいに引き裂いて肉塊にしていく、恐怖の衝撃映像だった。

坊主密猟者を食い散らかしながら麻酔銃を撃たれた影響か、カムチャッカオオヒグマは更に大暴れして、本当に観測所も全壊させそうな勢い。
もう破れかぶれの密猟者リーダーは依頼主の中国人にさっさと迎えに来いとようやく連絡するが、噴火している山にヘリが飛べるはずもなく、あっさり切り捨てられてしまう。
お誂え向きの結果だが、ロケ隊にとってはずっと疫病神でしかない。
もちろん中国人の判断は至極当然で当たり前の判断、今更テレビ局もヘリを飛ばせと保身のために要請するが、最早国からの指示で、二次被害を抑えるために許可が出ない状況だった。
映像データが入ったSDカードは警察の益岡の手にあり、これ以上の罪は犯せないし、さすがのクズ上司も奪い取れとは指示できない。
ならば観測所に行ってPのデータを掠め取ってこいという、もうタヒ刑宣告。

テレビ局おとり潰しレベルの大不祥事人災の責任を、何の関係もない下っ端スタッフを脅して取らせようとする、もう主君と武士のような異常な上下関係。
ここで益岡が署に5m級ヒグマの存在を報告し、観測所の雨咲からも同時に署に連絡が入って、警察はやっとまともに現状を把握した。
そして益岡は半年前、この雨咲から5m級のヒグマの存在を訴えられたのに、あり得ないと決めつけて正式に取り扱わなかったのを思い出した。
既に何人も犠牲者が出ている歴史に残る獣害、その責任は自分にもあると感じた益岡は、警察を辞めて個人としてでも観測所の生存者を救いにいくと心に決めた。

救いようのないクズがひしめき合う中、強すぎる責任感で巨大熊がいる噴火中の山に挑もうという狩猟女子。
そこに頼れる人物が駆けつけたのだが、果たして犠牲者を増やすだけになるのかそれとも…
感想
ヒグマグマ1巻2巻3巻4巻5巻でした。
実際では三毛別の事件や、大学生たちが襲われたもの、漫画ではクマ撃ちの女等、クマ系パニックホラーは不謹慎ですがやはり引き込まれる魔力がありますね。





































