
パラレルパラダイス314話
ネタバレ感想
パラレルパラダイスのネタバレ最新エロ画像(raw pdf hitomi危険)、感想、配信サイトを紹介。
盗賊に襲われ、巨大ロボを見せられ、しこたま犯されたヨータはしぶとく駆け引きを仕掛ける。
314話
国母を捕らえたという彼の話を鵜呑みにできるはずもないのは、ザキが最も国母の恐ろしさ、厭らしさを骨身にしみて理解しているからだった。

しかし彼が堂々と真っすぐな目で、どこに閉じ込めているのかも明かし、見たければ一緒に行けばいいと言い切るものだから、完全否定する前に現場の確認が必要になった。
ザキは劣悪極まる環境で育てられたが、生まれながらにその環境と扱いしか知らないから、それが劣悪と言う事に気づくのも不可能だった。
全裸で4人、石造りの一室に閉じ込められ、そこで排泄もしなければならないので彼女達に人前でするのは恥ずかしいという概念はなかった。

家畜生活の中で唯一の楽しみと言えば一日二回のしけたパンが与えられる食事のみ。
一人一個を一心不乱に貪り食ったらすぐ消える量で、子供の空腹を満たせるはずもないのに、その日はセンター分けがある交換条件で譲ってくれたのだ。
もしかしたらセンター分けは、いち早く国母に害を与えられる可能性を察知していたのかも知れない。

だから比較的大柄なザキに、パンの代わりに守って欲しいと友情が芽生えるような取引を持ちかけたのだった。
ザキは申し訳なさと有難さの中、深く考えずに約束した。
やがて国母は気まぐれに彼女達に飽きを宣言し、取りあえず二人の頭を柘榴のように握り潰して血の雨を残り二人に浴びせかけた。

家畜よりも無駄に残酷に殺された二人を見て失禁してしまうと、国母もセンター分けみたいに金城に似てしまったザキに交換条件を突きつけた。
センター分けを殺せばチャンスをやる、金城の生まれ変わりなら嬉々として手を下せるはずだと。
国民を戦争に巻き込む国のトップ、秘書を自〇に追い込んだり矛盾を指摘する議員をスパイ扱いする党首、多くの被害者を生む奴らは厄介極まるが、家族で殺し合わせるある意味の知能犯が冷酷さでは勝っているかも知れない。
と言うことで生きるか死ぬか、急に選択を迫られたザキはセンター分けを見つめ、パンの恩を盾に取られた。

そして素直に約束を認めると、即座に反故にして首に手をかけたのだった。
凌辱の限りを尽くされただけでも万死を与えたい憎しみに囚われるだろうが、仲間殺しを強要されたら情緒がおかしくなって当然。
ともあれ彼が国母を捕らえてるのなら絶好のチャンス、今は彼の嘘が証明されない限り信じて交換条件を飲むことにした。
感想
パラレルパラダイス314話でした。
演説で一般庶民の味方をする、国会で政府や与党の出鱈目を追及する、それは当たり前、どの法案に賛成しているかまで見ないから令和の今でもネットやSNSをそのまま信じて騙され、いつまでも茶番に気づかないと。
ザキみたいに最後の現場まで見ようねと促す社会風刺だと、勝手に思う切れ味でした。




































