
発症区2巻ネタバレ感想
何とか発症者を捕らえた安田と染谷。
しかし、染谷は拘束した犯人の首を掻っ切り血を啜り、相手の能力を奪い取っていた。
彼女の能力は、相手の能力を奪う能力だった。
暮井の暗躍
暮井から発対に荷物が届いた。
ダンボールの中には誰かの手首と手紙、通信機が入っていた。
手首の持ち主が凶悪殺人犯と一致したところで、手紙で指示された時間になり電話がかかってきた。
予想通り暮井からで、安田、染谷、支部長以外は退席させられる。
彼女の用件は自分への捜査を止めてもらう代わりに、犯罪発症者の情報を流すというものだった。3人では判断できず本部長に指示を仰ぐと、彼は暮井との取引に応じた。

端的に言えば、彼女を捕らえるのは最優先事項ではなく、彼女との戦闘で多大な被害を被ったばかりだったからだった。
そして暮井は手始めに、送り屋こと木常の居場所をリークした。
転送能力があれば、どんなに警備をしても侵入されてしまうことから、本部は木常暗殺に本腰を入れることにし、安田たち支部の参加は任意となった。
暮井との取引に賛成し切れない安田は参加せず、染谷だけ現場に向かった。
そこは軍事産業に秀でた六菱グループから派遣された傭兵が木常捕獲に先行していた。
しかし、転送能力を巧みに使う相手に手も足も出ず、人的・資金的被害だけが増えていく。
六菱の天才開発者が作戦の匙を投げ、発対に出番が回ってくるのに時間はかからなかった。
発対は空軍にミサイルを撃ち込ませ、籠城していた建物ごと木常を消し去った。
だが、ミサイルが着弾する一瞬前に、木常は仲間の一人を転送で逃がし、希望を繋いでいた。

一方、物思いに耽りながらとあるビルの屋上で黄昏ていた安田の前に、暮井が姿を現した。
問答無用で戦闘を仕掛ける安田だったが、実力の違いが大き過ぎてまるで適わない。
すると彼女は、自分のところに戻ってこないかと誘ってきた。
発対も一枚岩の正義の組織じゃないと諭されるが、彼にとってはそんなことより、好きになった相手に残酷に裏切られて傷つけられたことが重要だった。
暮井が嫌いだというだけで、誘いを断るには十分だったのだ。

しかし、相打ち覚悟の作戦も通用しなかったが、彼女は自分を殺すために命を投げ出したことに満足したのか、止めを刺さず去っていった。
またボロボロの状態でベッドに運ばれた安田は、これで暮井を捕えるチャンスは当分こないことに歯噛みしていたが、その様子を見て、染谷が捜査の意向に従いつつ、チャンスがあったら暮井を捕まえようと提案してくれる。
そして、安全な住まいを探し中の安田に、自分の家での同居までさっさと決めてしまうのだった。



































