千歌は自分の首に絞められた痕があるのにギョッとしていると、やって来た女医を見て今度は二つの意味でギョッとした。
首の痕は自分でネックレスをドアノブに引っ掛けて首を吊ったせいだと言われるが、それもまた全く記憶がなかったし、ネックレスも見覚えがなかった。
刑務所内での自殺率は一般社会の3倍にも上り、自傷行為は限りないそうだ。だから罪の意識に堪えかねてのストレスでしてしまったんだろう、と言われればはっきりと否定できないが、犯行時の記憶がないので肯定もできなかった。
精神安定剤をくれたので、疑うことなく受け取り飲み込んだ。光に透けそうな綺麗なそのカプセルを飲み込むのを、女医は最後までしっかり見届けた。
診察を終えた千歌は痛む足を庇いながら、矯正プログラム室に向かった。まだプログラムは始まっておらず、女囚たちはそれぞれに自由に過ごしていた。
石動に声をかけられ彼女の隣に座ると、さっそく首の痕を指摘され、自分でしたけど記憶がないんだと笑って答えた。
すると、全員が一瞬千歌の言葉に注意を引かれた。
そして、石動が総意を代弁してくれた。
感想
サタノファニ7話でした。
二重人格という予想がハズレなのかどうか、まだ何とも言えませんね。記憶がなくなっているのは薬が盛られているせいだとして、廊下に出るまでに個人個人でどう変化が起きているのか分かりませんからね。
それにしても、所長が想像以上にやりたい放題でキモ過ぎる。
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