元気よく泳ぎ回るブリを前にして、小夜子は一番大きいのを獲ろうと吟味し始めた。
そんな彼女に美依那は、この刑務所のことを色々調べていたあんたは詩音が死んだことについてどう思うか訊ねた。
千歌と同じ質問をされ、調べていた記憶がないなりに、一番の古株だった内の一人の詩音が死んで、少し寂しそうに嫌いじゃなかったと打ち明けた。
「まあ、胸を自慢してくるとこだけは嫌いだったかな。
あ、それはあんたも同じだっけ。
揃って脳みその栄養、おっぱいに取られ過ぎなんじゃないの?」
そう冗談めかして言うと、美依那はそろそろと背後に回り
「この双乳はドリームスよ・・・」
と答え、千歌にしたように蹴り落とした。
ブリが泳ぎ回る海中で、小夜子は信じられないと言った風に目を見開いた。
海上では、美依那がまたちっぱいを馬鹿にして高笑いしていた。
しかし、水泳が得意だと言っていたはずの小夜子は、いつまで経っても上がってこない。
心配になった美依那は大声で人を呼んでから、服を脱いで下着姿になり、海に飛び込んだ。
溺れた小夜子は救助され、命に別状はないとの報告が主任にも届いていた。
小夜子が「溺れた」ことに違和感を持った主任は、すぐに彼女のベースの資料を確認し、小夜子に何が起こったのかを調べた。
他のスタッフが困惑する中、主任はどういうことなのかを説明していく。
彼女たち女囚には、実在する殺人鬼の人格がミラーニューロンを介して埋め込まれていた。
その人格がまさに、あの夜のシンデレラタイムの彼女たちだった。
しかしそれは、本来きかっけを与えた夜だけに出現するものなのだ。
しかし、泳ぎのプロとも言える小夜子が溺れたのは、徐々に殺人鬼の人格が昼にまで侵食し始めていることを示していた。
そして、小夜子に埋め込まれた人格とは、第二次世界大戦下において、様々な人体実験を繰り返して数千人を殺害し、戦争後は南米に逃れ、その後海水浴中に心臓麻痺で溺死した医師。
ナチス・ドイツの中でも死の天使と呼ばれた、ヨーゼフ・メンゲレだった。
その頃、所長室に新しい二人が通されていた。
ここにいる全員を家族、自分を父と思うようにといつもの挨拶をして、彼女たちの不安を解きほぐそうといやらしく微笑んでいる所長。
だが、刑務所所長の薄気味悪い笑みで二人の緊張が解けるはずがなかった。
感想
サタノファニ17話と18話でした。
まさか主任のセクシーシーンも出してくるとは思いませんでした。
巴あやが言うところの奇乳じゃないのもいいですね。
細かい理論は置いといて、機械的に記憶が消去されているのが判明しました。
そして姉妹に道隆に同時進行して、色んな展開が期待できそうです。
殺人鬼の人格が埋め込まれたものなら、殺人事件から全て仕組まれていたということですね。
全ては脳のメカニズムを解明するためなのか、国家レベルの陰謀の匂いがします。
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