職員に船着場まで送られる途中、孔雀がゴミを漁っているところを見かけた。
ゴミは三日毎に業者に島外へ運んでもらっているらしく、彼もそれに便乗してこの島にやって来ていた。
それよりも、その三日分のゴミの量に違和感を覚えた。
業者がさっさと乗船しろと急かす中、彼は落ちていたゴミの一部をポケットに忍ばせた。
そして、船が出港して沖に出ると乗組員にある相談を持ちかけた。
その日の深夜12時になった瞬間、主任は殺人実験の開始を宣言した。
千歌は久しぶりに兄に会えた事で、彼が夢にまで出てきて、緩みきった表情で熟睡していた。
しかしこの刑務所にいる限り、彼女たちはモルモットと同じ扱いをされ続けてしまうのだ。
時を同じくして、島に侵入する者がいた。
それは、本土へ帰ったはずの道隆だった。
彼は法曹界に籍を置く友人から、羽黒刑務所に千歌がいるらしいことを突き止めてもらっていた。
そしてそこは、巨大企業の五菱が運営する官民協同の事業であるにも関わらず、世間から隠されるように広報活動等は一切行われていないことも分かった。
後ろ暗い事があると考えるには、十分な状況証拠だった。
ガーボロジー。
どんなゴミが排出されているか調べる事で、対象の実態や生活環境を調べる調査方法である。
数十人程度が住んでいる島にしては、三日分のゴミの量が多すぎたことも何か裏があると思わせる理由の一つだった。
さらに、昼間拾ったあのゴミは、孔雀が消化し切れずに吐き出したペリットだった。
そしてそのペリットの中に含まれていたものが、医療目的では使われる事のないマイクロピペットだった。
これだけの証拠を前にすれば、この刑務所で何かが行われていると考えないわけにはいかなかった。
そして彼は、類稀な行動力と洞察力で再びこの島にやって来た。
感想
サタノファニ19話と20話でした。
なかなか威勢のいい姉と気弱な妹で、おもしろそうなコンビですね。
牧村の意外な可愛らしいところが分かったところで、この姉妹には誰の人格が埋め込まれているんでしょうか。
兄が島に侵入したシーンで、カリオストロの城を思い出しました。
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