
インフェクション72話
ネタバレ感想
ついに四角関係の争いは水面から浮上し、まずきららが紗月をやり込めた。
しかし、紗月はとんでもないポジティブシンキングで復活。
それを目撃したらぎ姉は、強大な敵を前にして戦意を喪失しかけていた。
72話
半沢小鳥。
脳科学の権威である半沢教授の娘にして、自分と妹を裏切った父を殺したいほど憎んでいる女子中学生である。
妹の仇とも言える父は保菌者に殺され、彼女の家族は全ていなくなってしまった。
しかし、もう一人殺したい人物がいた。
それは、父を惑わし自分たちを捨てさせた女・・・
外道の榎並夏苗である。
小鳥は榎並を見つけるや、お前呼ばわりして、武器を手に入れてきたことから自衛隊に女神扱いされているんだから、もっと感染者や新型のサンプルを研究所に持ってくるよう自衛隊に頼めよ、と上から目線でお願いした。
あまりの言葉遣いに、それがお願いだとはすぐに気づかなかった榎並。
しかし、そうだと分かれば人生の先輩として、後輩の無礼は正さなければならない。
「土下座しよっか」
これ以上ない明るい笑みで突きつける外道。
自分の方が優位にいることを知らしめ、ものを頼むときの道理を教えようと言うのだ。
小鳥は頭を抱えていた天宮教授のことを思い、仕方なく膝をついて頭を下げた。
その直後、榎並はいきなり小鳥のスカートを捲ってきた。
小鳥が反抗しようとすると声を荒げ、交渉中止を盾に取る。
そして彼女が反抗しないと分かると、まだまだ成長中の中学生の足を撫で回し、平均より発育がいいはち切れんばかりの白い肌に恍惚の表情を見せる。
小鳥は研究に協力するのを反対する理由なんてないだろうと説得しようとするが、榎並はさらに下着の中に手を入れてきて、まだ未開発の敏感なところに指を滑り込ませてきた。
外道榎並は彼女の真意を最初から分かっていた。
研究への協力なんてただの建前で、本当は天宮教授にアピールしたいからだと。
いや、もしかしたら父性を求めたのではなく、命の恩人の彼の息子への遠まわしのアピールをしようとした、外堀を埋める作戦かも知れなかった。
晴輝の名前を出した途端、小鳥の締めつけが一気に強くなった。
淡い恋心を見抜かれて顔を赤くする中学生相手に、榎並は指の動きをより一層激しくする。
そろそろいじめるのは止めにして、指に纏わりついている粘つきのある液体をしゃぶった。
そして、保菌者騒動の真犯人だと疑われている教授に、また裏切られなきゃいいけどね、と一抹の心配をした。
麗と同じテーブルに着いた晴輝。
まさか紗月が自分を男として見ているとは思いもしなかった事実を打ち明けた。
これまで紗月から、そういう風なアプローチをされたことがなかったのだから、気づかないのも無理はなかった。
彼はきららとヤった手前、紗月とらぎ姉にはお断りの返事をしてこの関係に決着をつけるしかないと結論を出そうとしたが、それを麗が止めた。
一人に決めるなんてそんなのは逃げだ。
全員の幸せを考えないとだめだと。
妹と付き合うのはいい。しかし、それでは紗月と仲が悪いままだ。
そうなると、二人から同時に慕われる自分の未来がなくなってしまうではないか。
紗月は自分たち親子の命の恩人と言っても過言ではない。
その彼女ときららとキャッキャウフフできる未来を信じて、メットと戦ったというのに、ふざけんじゃないわよ!という、磯波家独特の理屈だった。
三股は論外。
可愛い妹二人をフルのもダメ。
どうすればいいか分からない晴輝は、また何歳か老け込んでいく。
その時、蓮華がやってきて、使用可能なスマホを初期化しておいたので是非麗にと持ってきてくれた。
そして、手元が狂ったフリをして写真を表示させる。
そこには、国民的テーマパークに行った時のらぎ姉のはしゃいでいる写真が映し出されていた。
耳をつけて笑顔で映っているらぎ姉の可愛さに、晴輝も食いついた。
普段は絶対に見せない油断しまくった笑顔。
蓮華といる時に見せる素の表情はどこにも気を張っている様子はなく、そのギャップを彼は単純に可愛いと評し、高木は罵倒する。
蓮華はタイミングよくたたみ掛ける。
もし千佳お嬢様とお付き合いしていただけるならば、きらら・紗月両名と良好な友人関係を維持させていただきますと。
麗にとっても、妹ハーレムを作るにはそれが最善だと思われた。
しかし、彼は選択肢の複雑さに脳がオーバーヒートしていた。
フラフラと自室に引き上げていく彼を見送った蓮華は、らぎ姉にも十分勝機はあると手応えを感じていた。
晴輝が部屋の中でシャワーを済ませてベッドルームに戻ると、高木は寝袋を持って立ち上がった。
車に積んである武器が心配だからそっちで寝ると説明しつつ、ちゃんと気を遣ったことを伝えてお膳立てしてあげた。
もちろん、結論が出ていないし夜に誘う勇気もない彼は、無心で眠ろうと横になった。
しかし、ウトウト仕掛けた時にドアをノックする音で現実に引き戻される。
やって来たのは、拍手をして去っていった紗月だった。
部屋の中に入るなり、彼女は浴衣の裾を持ち上げて、ノーパンの中心部が見えるか見えないかのポーズを取って誘惑してきた。
だがそれは、追い詰められた彼が作り出した幻覚だった。
彼女も蓮華からスマホをもらい、母に電話するために晴輝に番号を転送してもらいに来ただけだった。
母と話し出した彼女は、言葉では強がりつつも、母には見えない涙を流していた。
晴輝も促されて母に電話をかけ、懐かしい空気を感じてようやく心が癒されていく。
二人は同じタイミングで電話を切り、温かな沈黙が訪れた。
かと思ったが、もう紗月はただの幼馴染ではなくなってしまったのだった。
73話
紗月の気持ちを知ってから初めて二人きりになった。
数々の修羅場をくぐり抜けて来たであろう彼女はどこか落ち着いて大人びたように見える。
彼自身もどう見ているのか答えが出ないまでも、きれいになったなと思わずにはいられない。
しかし、それが異性に対する欲情なのか、妹の成長に温かさと寂しさを感じているだけなのか分からない。
その時、彼女が暑いねと言いながら、胸元をパタパタして風を送った。
瞬間、彼は見てしまった。
浴衣の隙間から見えるべきブラがない、無防備なノーブラ状態の胸を。
しかも、きららより確実にでかい。
きららとヤッた手前、一度は断ろうと決めた。
だが、今はそれが正しい選択なのか揺らいでいる。まず、自分が彼女をどう思っているのかはっきりしないと、答えは出せないと思った。
すると彼女は、「ぎゅっとしていい?」と訊いてきた。
やっと二人きりになれた今、改めて再会の喜びを味わいたいと言われれば、彼としても嬉しい限りだ。
しかし、なんと言っても彼女は今ノーブラだった。
ただでさえ知らぬ間に大きくなったものの感触をほぼダイレクトに感じれば、それはもうどうなるか分かったものじゃない。
しかししかし、それでムラムラするかしないかで、恋愛対象なのか妹なのかがはっきりするはずだと思い、彼は受け入れる事にした。
彼女は順調に進み過ぎている作戦に逆に緊張しながら、しっかりと彼に胸を押し付けた。
彼は感じた。
家族同然の女の子のたわわに育った胸を。
彼が抱きしめ返してきたので、彼女はまだ刺激が足りないのかと思い、じゃれるフリをして押し倒し、今度は重力の力も借りて上から押し付けてボディタッチも激しくした。
それなのに、彼は兄としての笑顔を見せてくるだけだった。
晴輝はこの時点でまだ、女として紗月を意識せずに済んでいた。
彼女は焦った。
ここまですればムッツリスケベな彼であろうと、ほんのり勃起くらいするはずだと予想していたのに、まるで平気な顔をして笑っている。
他の子ともっと凄い事をしたのだし、やっぱり妹でしかないのかも知れない。
だが、もう後には引けなかった。
胸の谷間を見せながら、ストレートに誘うしかないと思った。
「私だってもう・・・大人なんだよ?」
彼は考えた。どういう意味か分からなかったからだ。
そして出した答えは、大人になったということは、既に誰かとエッチをして大人の階段を上ったんだと。
その相手は池上?
いや、あの学校にいたおそらくデブの方だろうと推察した。あの手この手で女を落とすのに慣れてそうな服装をしていたから。
そんな大切な人が死んでしまったから、愛し合って自分ときららがヤッたようなことをその彼としたから、寂しくて甘えているんだ。
そう、不必要にその場面を想像した。
結果、吐いてしまった。
なぜか分からないまま、心配する紗月を見ると、また不必要に彼女が乱れている姿を妄想してしまってまた吐いた。
彼は彼女を他人に盗られた嫌悪感や嫉妬で胃がおかしくなったんだと考えた。
いや、本当にいつの間にか女として見るようになったのかどうかは判然としないが、なぜか彼女が他の男といやらしいことをしている姿が鮮明に想像できてしまう。
それでまた吐いた。
晴輝がそこら辺に吐き散らかしている間に、紗月は医者の手配を済ませ、ゲロをひっかけられながらも彼の心配と注意だけに集中していた。
彼は認める事にした。
彼女をエロい目で見ていたことを。
案の定、ストレスと疲労による胃痙攣だった。
そう診断されてさらにドッと疲れが増した気がしながら、二人はトボトボと自室に戻っていった。
満身創痍な晴輝を見て、蓮華は千佳お嬢様アピール作戦を明日以降に持ち越す事を決め、らぎ姉にも了解を得つつ軽口を叩く。
それよりも、今は高木の素性調査など本当に必要なのか改めて訊いた。
らぎ姉は隠さずにはっきり答えた。
高木が、保菌者騒動の黒幕の仲間である可能性も疑っていることを。
感想
インフェクション72話と73話でした。
榎並の仕事と言えばそっち方面しかないわけですが、相手が女子中学生だろうと容赦なく指を突っ込むなんて、さすが外道です。
可愛さも身体もサポート環境もらぎ姉が抜きん出てはいますので、後は本人の思い切りでどうにかするしかないでしょう。
晴輝の迂遠な考え方はちょっと無理がある気がしますが、次はきららの番ですね。



































