
姉なるもの2巻ネタバレ感想
姉なるものの漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。
蔵の地下から突然現れた悪魔。
美しいその女性は「千夜」と自分に名付け、夕の姉になった。
14歳の夏に、魅惑的な姉との思い出が積み重なってゆく。
11話
おじさんが入院し、広い日本家屋で一人暮らしを始めなければならなくなりそうだった夕に、突然、美しく豊満で優しい姉ができた。
千夜が姉になってからは敷地の中にある裏庭で、育てている野菜の収穫を日課にしていた。
その日の食べる分だけを収穫する、何気ない時間。
赤々と色を付け始めたトマトが食べ頃になるのを、楽しみに待つ千夜。
小さすぎる白いシャツを着ている彼女の後ろ姿。
本来の悪魔の姿がかなり扇情的なのに、人間の格好をして少し下着や肌が見えているだけで、夕はどうしても目が吸い寄せられてしまっていた。
そんな風によそ見して水遣りをしていたせいで、ホースに足を引っ掛けてしまい、無様に転ぶことになった。
じっとりと見られていたことなど知らない千夜は、すぐに手を差し出してくれるが、その前かがみの景色も彼にとっては邪な気持ちになってしまう光景だった。

夏野菜の収穫。
それはスイカもその中に入っていた。
どこからか根を伸ばしていつの間にかたわわに大きくなっていたスイカを見つけ、彼女は未体験のスイカに涎を垂らし始める。
その光景もまた、彼には目のやり場に困るもので。
彼女のスイカの割り方として、真っ先に夏のビーチでやるスイカ割りを連想し、止めるまもなく水着にフォームチェンジした。

それはいわゆる盛り上げるためのゲームだと説明するが、せっかくだからと彼が先に目隠しをされる。
耳元で囁かれる甘い声。
棒を握る手の上に重ねられる柔らかい感触。
声だけの誘導ではなく、背中に胸を押し付けながら丁寧にスイカへと歩みを進まされる。
声しか聞こえない状況でも、妙にゾクゾクくるものがあった。
そして思いっきり振り下ろしたが、スイカを掠めて地面を打って踏鞴を踏んでしまった。
すると、前にいた姉の二つのスイカに飛び込んでしまうのだった。
続いては千夜の番。
目隠しをして気合を入れて、いざ始めようとしたが、悪魔の感覚をもってすれば、既に認識されているスイカの位置が手に取るようにわかってしまった。
これではおもしろくないと感じ、彼女はスイカを意識外に飛ばそうと念じるのだが・・・

12話
おじさんのお見舞いに行くと、病室にはひまわりが一輪飾られていた。
まだまともに話せないおじさん。
誰が持ってきてくれたのか分からず、今日もそのまま帰ろうとした時、彼はベッドから身体を起こして、夕に手を伸ばして何事か伝え始めた。
「手紙、伝えなければ・・・」
彼のその言葉を頼りに、夕は家に帰ってから手紙が束ねて置いてある箱を取り出し、どの手紙が必要なのか、パラパラとどこから出されたものか確認していった。
すると、手紙の束に紛れていた保険証が見つかり、ようやく一安心することができた。
さらに箱の中には、一枚の写真も収められていた。
それはこの家の庭で撮られた写真のようで、写っている子供はおそらく今の夕くらいの歳のおじさんに違いなかった。
しかし、一緒に写っている二人の顔は破り取られたのか、分からなかった。

期せずして夕に似ているおじさんの子供の頃の写真を見た千夜は、夕の小さい頃の写真が見たいと言い出した。
彼は一枚だけ手元に残っている写真を見せた。
4歳頃のあどけない彼の姿に、彼女はまた少し涎を垂らして見入った。
一緒に写っているのは彼の両親で、顔もしっかりと確認できた。
髪質は父親に似ているようで、目元は母親似のようだった。

5歳で死に別れるまでの短い間だったとしても、彼はよく母親に似ていると言われていたことを覚えていて、そう言われるのが嬉しかった。
父親は苦手なたまねぎを頑張って食べると、頭を撫でて褒めてくれ、母親も褒めてくれながら、本当に嫌な時は嫌っていっていいからねと、優しかった。
薄れつつある両親との思い出を嬉しそうに話す彼を見ていると、共感してあげたくなるのと同時に、自分は偽者の姉なんだという気持ちが沸々と湧いてきた。
その日の夜は暑くて、とても寝苦しかった。
なかなか寝付けないでいる夕のところに、千夜はそろそろとやって来て、飛びつくように彼を背中から包み込んだ。
眠ったことがないのになんだか眠れないと嘘をつき、身体を摺り寄せて彼を向かい合わせにさせる。
いつか、あの子が教えてくれた子守唄を夕のために歌い出した。
姉の胸に抱かれて、懐かしさを覚える歌に耳を傾けていると、自然と瞼が重くなってくる。

程なくして眠ってしまった彼の可愛い寝顔に見惚れていると、
「おとうさん・・・おかあさん」
と、うわ言を言って涙を流した。
どれだけ楽しそうにしていても、自分が姉として尽くしても、埋められない寂しさがあることを突きつけられた。
しかし、千夜は自分の存在に不安を感じながらも、もっと姉として頑張ろうと思った。
13話
千夜は髪を梳かし、唇にリップクリームを塗って、服装の乱れをチェックして、おめかしに余念がなかった。
ワンピースを纏った彼女は、胸の下でキュッとリボンを結わい、どこにも変なところがないのを確認して「よしっ」と、気合を入れた。
しかし、いざ外に出て夕と並んで歩き出すと、やはりどこか変なんじゃないかと不安に襲われてしまう。
彼は不意に変身したり触手に気をつければ問題ないと答えるが、彼女の心配は寝癖はないか、リボンは変じゃないかという、人間の女性としての見た目だった。
なぜかって、今日は始めて夕と一緒に買い物をするのだから、変な姉と思われないようにだけはしたかったのだ。
すると彼は、いつでも綺麗だから大丈夫と、恥ずかしさを堪えて言ってあげる。
彼からそう言われることが、一番勇気をもらえた。

彼がいつも行っている小さな商店で手早く買い物を済ませようとすると、店のおばあちゃんは見慣れない千夜を連れていることを訊ねてきた。
言いよどむ彼女に代わって、彼はすぐに「姉です」と答えた。
それが嬉しくて、彼の顔をじっと見つめてしまっていた。
帰りながらバニラバーを齧り、公園に寄ってブランコで風を感じ、鉄棒で逆上がりに苦戦した。
やがてまた夕立が降り始め、神社の社の軒下で雨宿りをすることにした。
神がいるとされるその場所で、彼は悪魔である姉に本当に神様はいるのかと訊ねた。
彼女は分からないと答えた。
ただそれは人間から見て強大な力を持ったものはいるとは思うけど、自分に知覚できないものも無数にいるだろうし、人間がどこから神とするかは、自分には分からないと言う。
神と呼ばれたとしても、できることには限りがある。
例えばお姉ちゃんができないことは?
それに千夜は「死んだ人を生き返らせるとか」と答える。

なぜ最初の例にそれを出したのか聞けないまま、神様にお願いをしてから家路を辿る。
彼女は、明日も楽しく夕と暮らせますようにと願ったらしい。
彼は秘密だと隠したが、それは嘘だった。
何が嘘かと言うと、何もお願いをしなかったのだった。
雨が上がって、綺麗な夕焼けが見えていた。
明日は何をしようか楽しそうに話す姉に手を引かれながら、のどかな田園風景の中を歩いていた夕は、もう望むものはないと思った。
お願いが思いつかなかったからじゃなく、もう叶っているからする必要がなかった。
そう思うと、自然と涙が溢れてきた。
今この瞬間に叶ったのではなく、あの地下室で願いを聞いてくれた時には、もう叶っていたのだと思った。

感想
姉なるもの11話から13話でした。
14歳にしては、かなり理性が強い少年ですね。
千夜がかつて出会った人間がもう死んでしまったことから、人は生き返らせれないと言ったのか、夕の両親への未練を断ち切らせようとしたのか。
収穫ついでに水着でスイカ割りなんて、最高の思い出でしょうね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/49322




































