4話
飼い猫が殺されたと信じ、またそれが蜜の復讐だとは思いもよらないまま、相談に乗ってくれる彼女に板橋は親近感を抱き始めていた。
そんな時、社員食堂でまた密が話を聞いてあげていると、社長が彼女に目をつけた。
それが気に入らない企画部で秘書の座を狙っている佐伯は、社長が興味を抱いているのを隠して、彼が社員食堂に派遣がいるのを煙たがっていると嘘をつき、二人を遠ざけさせた。
さらに、独断で仕様変更を決め、それを同じチームである蜜に押し付けて、このまま嫌がらせを続けて社長と近づく前に辞めさせようと画策していく。

しかし、蜜は社長のランニングルートを調べ、偶然を装って出会う事に成功する。
後は、自分を狙っている事を利用して相手の喜ぶことを言うだけで一気に距離を縮め、復讐に邪魔な佐伯の悪巧みを一歩上から捻じ伏せていく。
5話
社長が蜜の出社時間を権力で遅らせてホテルに連れ込んでいる間に、開発部はむちゃくちゃになっていた。
そこそこ仕事のできる人間は出張で不在の中、板橋は個人情報を流出させてしまうというミスを犯し、その対処に追われていた。
普段から人を頼ってばかりいるせいで、地力をつけてこなかったツケが回っていた。
さらに陽史からの情報で、佐伯は気に入らない女性社員を警察の息子である彼氏に襲わせた過去があり、浮気を疑われた際に優吾の名を出して無理やり誘われたと嘘をついていることも分かった。
優吾が顔に痣を作って帰って来た事を思い出し、蜜は社長が入っているバスルームに乗り込んで、自ら股を開き、彼の心と身体を繋ぎとめる。

情事を終えてから出社すると、さっそく佐伯がやって来た。
仕様変更を独断でやったことを謝りつつ、彼氏に襲わせるために強引に夕食の約束をしてくるのだった。
6話
佐伯とその彼氏と蜜とで、コース料理を出す高級な店で食事をすることになった。
彼氏は嫌な性格をしたあくどいおばさんが来るからと聞いていたのだが、実際話してみると、地元が一緒で話が弾み、受け答えも大人でどこにも悪く思えるところがなかった。
むしろ、彼女の方が蜜に嫌味を言いまくっていて、そっちの方が気分が悪かった。
佐伯の企みがあっさり失敗した直後、彼女は突然頭痛がして動悸が激しくなり、店の中で倒れてしまった。

それも陽史が仕込んだ毒だった。
死ぬようなものではないにせよ、彼女が使っていた目薬を散瞳薬という、使用回数を守らなければ身体に異変をきたすものにすり替えていた。
そして、時を同じくして橋本課長が死んだ。
さらに、会社を辞める決意をした板橋は、一緒に取引先に謝りに言ってくれた斉藤にある事実を話した。
橋本課長が死に、古武が失踪し、多分次は自分。
鈴木先輩を死に追いやった人間がどんどん消えていっていると。
会社に戻った斉藤は、蜜が課長のデスクをもう整理し始めているのを見て訊ねた。
あなたは一体何者なのかと。



































