初めて着るウェディングドレスなのに、千歌は自然とどこをどうすればいいか分かった。
それが記憶の操作をされたせいかも知れないと思い至るが、今は獲物になったこの実験を逃げ延びるより、他の4人を皆殺しにすればいいだけだと考え、それを想像して口元が緩んでいた。
傍目には人生で一番綺麗な姿の女の子にしか見えないが、彼女は自分の花嫁姿を鏡で見ながら、花嫁自ら白を赤に染めようとしていることに皮肉を感じ、部屋を出た。
部屋を出ると、そこはいつもの廊下ではなく、どこかだだっ広い工場の中だった。
どこにも電気はついておらず、外から差し込む僅かな明かりだけが頼りだった。
取りあえず道なりに進むが、まだ誰の気配もなく、やたらと広そうなこの場所に警戒心が緩んできた。
その時、あっさりと足元に仕掛けられていたワイヤーを引っかけてしまい、成すすべなく宙吊りにされていく。
綺麗なひらひらしたスカートは重力に従って捲れ下がり、千歌は下着を隠そうとするも何の意味も成さずに、純白のショーツが丸見えになっていた。
全く警戒していなかったせいでもあるが、まさかのトラップに彼女はただただ驚いた。
身体を揺らした程度ではびくともせず、外れる気配がない。
これが誰かの罠なのか、元々あったものかで危険度は変わるだろうが、とにかくこれを抜け出せなければ殺されるのは必然だった。
その時、背後から声をかけられた。
振り返るまでもなく、見た目に似合わない関西弁を使うのはカチュアしかいなかった。
スタートしてすぐに捕まった花嫁の無様な姿を嘲笑しながら、彼女はお得意のナイフを太ももから抜き取った。
足を串刺しにされた恨みを晴らそうと、横に引くだけで復讐が完了する首筋にナイフを当て、さっそく純白に少しだけ赤い染みを作った。
そして、ワンナイト・キラーの所以たる犠牲者が男だけではないと言いながら花嫁の胸を露にし、溜まりに溜まった性欲を、汚れなき花嫁で晴らすことにした。
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