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何事もなかったように芹沢が主役に返り咲き、張り詰めていた空気はふんわり湯気の中に消えていった。

 

一日の稽古を終えた合宿最終日の夜。

芹沢の復帰を友人のユウカは心から喜び、これでもかと甘やかしていた。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

一方男子風呂では、イチモツを少しでも大きく見せようと涙ぐましい努力をする後輩に先輩が絡み、誰得にもならないスキンシップを図っていた。

その時、部長が後輩をいじり倒そうとする先輩を注意してくれたが、とんでもないところにタオルを引っ掛けた姿で現れた。

 

そして風俗先輩は顔と身体に似合わず、全被り状態のイチモツを誇りに思っていた。

 

 

 

風呂から上がった後は、アルコールも解禁された最後の晩餐だった。

そこで夏生は、お隣の不法侵入常習犯が桑名という名前だと教えられるものの、結局はっきりした彼の身分を知っている者はいなかった。

 

その時、トイレで童貞を食い散らかされた部員のことで騒ぎが始まった。

童貞を卒業したその男は、相手が誰か頑なに口を閉ざしたが、どうにか相手からの誘いであったことだけは吐いていた。

 

男と女がひしめき合うこの場所で現れた、童貞を誘って食った女。

それは、この世界のどこかにいると実しやかに囁かれる存在、痴女に違いないと結論づけられた。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

おいしい目に遭わせてもらう代わりに、正体をバラさないという密約が交わされている可能性が高く、当事者から割り出す事は諦め、ここからは論理的に正体を突き止めることにした。

 

 

徹夜の稽古に参加していた数人は除外できるとしても、まだ該当人数が多過ぎる。

 

そこで、男を誘っても納得できる女性をざっと挙げていくことになり、まず男を勘違いさせる言動が割りと多い、木梨マオだと夏生が進言すると、あっさり納得されていく。

 

つまり、落ち込んでいた1年を見つけ、励ますのと同時に自分も気持ち良くしてもらったのではないか。その可能性はありそうだった。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

 

続いて2年の柚里愛奈は紛うことなきビッチ体質で、AVの企画もののようにトイレで獲物が来るのを待ち構えていた可能性が考えられる。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

そこで、ある盲点に気がついた。

 

徹夜の稽古に参加していた中で、だけが途中で付箋を取りに一度抜け出していた事に。

その僅かな時間をあえて犯行に使い、容疑から外れようとした可能性もある。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

その時、建物全体に響き渡るほどの悲鳴が聞こえ、男子トイレに直行すると、第二の恩恵者が出ていた。

そのおいしい目に遭った男の右耳の下の首筋にキスマークがあるのを発見。

それは第一の男との共通点で、よくよく見ると、捜査に加わっていた他の1年男子数人にも同じ場所にキスマークがつけられていた。

 

先を越され、いや裏切られた思った夏生に協力してくれた志麻と笠井は悲しみに走り出し、別の男子トイレに直行して、痴女が現れるのを待ち受けた。

 

その時、廊下を走り去る黒い影が見えた。

すぐに追いかけたが忽然と姿は消え、手分けして探す事になった。

 

彼女もいて、姉妹二人を食い散らかした非童貞の夏生はめんどくさかったが、適当にブラブラ歩いて体裁だけ保っていたところ、いきなりリネン室か何かの暗がりに引っ張りこまれた。

 

その正体は、ここに着いたばかりのときに話しかけてきた、名前も知らない地味目な女の子だった。

そして躊躇いなく、スルスルと服を脱いでいく。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

なぜこんな痴女まがいのことをするのかと訊かれた彼女は、ちょっと地味で男がイケそうだと思う女の方が、エッチなことが大好きで繋がってる感覚が堪らないと答えた。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:ドメスティックな彼女16巻

 

性欲の化け物の一面を押し付けられそうになってゾクッとした彼は、どうにかこうにか理性を保ち、裸の女を残して逃げた。

 

その後、知らぬ間に付けられていたキスマークを見咎められ捜査陣に捕まるが、波乱を巻き起こす痴女の正体を明かすことはなかった。