奥野は大人なら完全に逮捕されている行動を起こしていた。
拒絶し逃げる彼女を執拗に追いかけ、逃げる方が悪いと怒鳴り声をあげていた。
雨が降ってきても自分の主張ばかりを捲くし立て、自分が悪いのではなく、彼女が変わってしまったんだと本人に声を張り上げる。
その時、GPSで居場所を突き止めた一が助けにやってきた。
分が悪いと思った奥野はすぐに逃げ出そうとするが、一は腕を掴んで引き止めた。
二人はもつれ合い、土砂を掘り返した穴に転げ落ちてしまった。
奥野はいよいよ自己中心的な本性からくる怒りを暴力で解決しようとして、石を掴んで初穂に投げた。
だが、ギリギリで間に一が入り、石は彼の額に直撃して皮膚を裂き激しい流血を起こさせた。
初穂はすぐに穴に駆け下りて心配して寄り添い、血を見た直後に怒りが復讐心に変わり、同じ痛みを奥野にも味合わせてやろうとして彼に圧し掛かり、何発も殴った。
著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン2巻
しかしその復讐は一に止められた。
そして彼は奥野の目を見据え、もう初穂に危害を加えないと約束させた。
翌日、一は運転の恐怖心をなくすために久しぶりに車に乗った。
落ち着いていれば特に問題なく運転できたが、まだあの時の心の傷は癒えていなかった。
著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン2巻
後日、蛍子に改めて親戚がやっている会社に連れて行ってもらい、そのまま面接を受けさせてもらった。
姪からの紹介ということと人手不足もあって、社長はあっさりと採用を決めてくれ、一もその僥倖に甘えることにした。
その日の夕食で仕事が決まったことを話すと、特に初穂が喜んでくれていた。
仕事は順調に覚えられ、美子の墓参りには一の運転で出かけ、澄也は帰りに一匹のかたつむりを母だと言って捕まえ、家で飼うことにした。
少しずつ、お互いに一と初穂が男女として心を通わせていっているのに、弟の澄也とプライドを潰された奥野だけが気づいていた。
彼はまだ中学生で妹には違いない相手への想いをこれ以上持たないようにするためか、蛍子の誘いにすぐに乗り、デートをした。
夜になってアルコールが入ってくると、気づけば家族を捨てた父の話を打ち明けていた。
美子が亡くなって辛いのは分かるが、いつまでも家で気落ちされると堪らなく、母の葬式にも来なかったくせにと苛立っていた。
まだちゃんとした親子になりきれていない、そんな愚痴を蛍子は黙って聞いてくれたが、でもあの美人の妹は可愛いでしょ?と冗談交じりに訊いた。
彼は笑って否定したが、それが本心でないことはすぐに分かった。
著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン2巻
そしてしたたかに酔って帰ったその日の夜。
ふらつく彼を支えようとした初穂の顔が目の前に近づき、彼は流されるまま唇を重ね合わせようとしてしまった。
著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン2巻
感想
ロッタレイン2巻でした。
面白度☆9 将来危険度☆9
奥野はそのうち勢いで誰か殺しそうで怖いですね。
不自由ない生活とそれなりにチヤホヤされる見た目のせいで相当思い上がっているようなので、もう二、三発やって欲しかった。
蛍子でいいと思うんですけど、そうならないんでしょうね・・・
2巻はまだ続きがあるので、二人がどうなったかは実際にコミックでご覧ください。




































