8話
オーガは強固な鎧を身にまとった騎士を叩き潰し、熟練の魔法使いより強力な魔法で焼き殺すといわれている。
見上げるような巨躯のオーガは、手下にしていたゴブリンを全滅させられて怒り心頭だった。
人より大きな金棒を振り回して攻撃してくるが、ゴブスレはゴブリン以外は興味もないし聞いた事もないと言ってオーガのプライドを傷つけ、キレさせてしまった。
オーガはファイアボールと呼ぶには生ぬるい巨大な火球を作り出し、彼らを消し炭にしようとしてきた。
大きすぎてどこにも逃げ場がないと分かると、女神官は全員を自分の後ろに避難させ、心からの祈りを込めて聖壁を発動させた、と同時に火球が衝突した。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
しかし、じわじわと壁にヒビが入っていく。
数多の冒険者を恐れさせるオーガの名に相応しい強力な魔法に女神官も恐怖したが、再び強く祈りを込めて自身のポテンシャルを引き出し、さらに壁を分厚くしてなんとか相殺させて皆を救ったのだった。
ゴブスレはリザードマンに竜牙兵を出させて戦力を増やし、後は即席の連携プレイでの総力戦だった。
エルフが回廊の上から矢を放って片目を潰し、その隙にドワーフがストーンブラストを放ち、竜牙兵とリザードマンが斬りかかって注意を引きつけ、ゴブスレがアキレス腱を切り裂いて動きを止めた。
はずだったが刃が通らず、巨大な金棒で叩き飛ばされてしまう。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
オーガは回復力も凄まじく、潰した片目をすぐに再生していく。
もはや半死半生の身になったゴブスレは女神官の呼びかけに答えたものの、精々立って歩くのがやっとというところだった。
その間にも、他の3人は確実にオーガに押されていて、勝ち目があるように見えなかった。
するとオーガは、火球を女神官に阻まれたことがよほど悔しかったらしく、既に魔力を使い果たして戦力にならないでいる内に、もう一度火球で焼き殺そうと力を溜め始めた。
するとゴブスレはオーガの前に立ち塞がり、大事に持ち歩いていた一つの巻物を広げた。
9話
それは転移の巻物だった。
ゴブスレはあの妖艶な魔法使いに依頼し、転移先をあるところと繋げるように頼んでいた。
そしてオーガは、一瞬のうちに真っ二つになっていた。
海の底と繋げられた巻物は水を噴射したのだった。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
圧縮された水の精は突如現れた穴から飛び出して全てを切り裂く水の刃となり、火球を斬りオーガの身体を斬って激しい衝撃を巻き起こし、辺り一帯を水浸しにしていた。
ゴブスレにとってはいざと言う時にゴブリンの巣を潰すための秘策だったのだが、最後の最後までオーガよりゴブリンの方が手強いと譲らず、まだ息があるオーガの頭を突き刺して息の根を止めたのである。
オーガを倒したとは言え、まだ遺跡には奥がある。
ゴブスレはオーガが出てきた通路の先を見つめるが、さすがに全員に止められてしまい、素直にここが引き際だと受け入れた。
外に出ると、助けだしたエルフの女性の里から救援が駆けつけてくれていて、彼らは馬車に乗り込み、残りの探索は他のエルフたちに任せた。
満身創痍で目を瞑る冒険者たち。
エルフは鬼気迫るゴブスレの戦いぶりがいつものことだと女神官から聞き、やはり好きにはなれないと思った。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
森の奥深くから出てきたエルフにとって、未知だらけの冒険は楽しいものでしかなかった。
だから、次は本当の冒険を教えてやろうと思った。
感想
ゴブリンスレイヤー2巻でした。
面白度☆8 等級の違いが曖昧度☆9
国家間のせめぎ合いもあって、割とスケールのでかい話はいいと思いました。それより、等級の違いが経験や実績以外に見当たらないのが度し難い。
銀は確かに強いんでしょうけど、ちょっとした達人って感じなだけで、めちゃくちゃ強いって訳じゃないですね。まあ、チートみたいにされるより現実味があっていいですけどね。
さてエルフ2000歳。可愛いババアでした。
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