睦美はさっそくムカデを缶に入れたまま火にかけた。
異臭が上がり始めたが、まだこれで終わりではなかった。
さらにムカデを集めながら、大ムカデが食いつくまで待機する必要があるからだ。
睦美たちがムカデを燃やした煙を甲斐たちが確認した頃、美鈴たちはヤスデの青酸化合物に襲われた青山を沢の中で水浴びさせていた。
それでもすぐに回復するわけではなく、応急処置的な意味合いしかなさそうだった。

運ぶ途中で毒の影響を受けた美鈴も気分が悪くなり嘔吐していたが、真美に服もよく洗っておくよう睦美に言われた通りに指示をする。
その直後、彼女たちも煙が上がっているのを確認した。
美鈴は下着を履き、急いで合流しようと声をかけた。

巡視船にまとわりついていた大ムカデは、煙に誘われて船を離れ、山の中に進み始めた。
その隙を狙い、巡視船奪回組はすぐに行動を開始する。
作戦が順調に進み、千歳は睦美が以前と違って積極的に人と関わるようになったことを嬉しく思い、そのまま伝えた。
すると睦美は、3日前の自分なら、きっと青山を助けなかったと答えた。
でも、今まで見向きもされなかった昆虫の知識がみんなの役に立ったので、助けられる可能性があるなら助けたいと思えたのだった。

睦美たちに合流するため森の中を駆け抜けていた美鈴たち。
しかし、山の方からムカデの足音がするのに気づいた。
巡視船に巻きついていたムカデとは別の一体が、わき目も振らずに煙が上がっている場所を目指して木々を薙ぎ倒していた。
海からムカデが近づいてくるのを確認した睦美たちは、一旦山の方に逃げこもうとした。
だが、そっちからも別のムカデが近づいてきているが見えてしまい、計画が狂ってしまった。
いや、予想していなかったわけではないが、別のムカデが現れるのは睦美の中で最悪の想定だった。

感想
巨蟲列島20話でした。
結局鈴木もヤっちゃうんですね。
なんだかんだ一番傍若無人に振舞ってきた上条がおいしい思いをしてるのが、なんともやるせない。最初の頃に美鈴ともヤってるし、我がまま放題だし。
でも、やっと退場しそうな状況になりました。
さて、最終局面が近づいてきましたが、まだもう一匹大物が出てくるはず。
https://www.kuroneko0920.com/archives/54159



































