生贄投票46話ネタバレ感想
有効な対策もないまま、生贄投票の時間が迫っていた。
瀬戸は生徒の景山に脅され、教頭は家庭内暴力に疲弊し切っていた。
果たして、投票されるのはどの教師なのか。
46話
投票日当日は、今にも雨が降り出しそうな曇天だった。
生徒たちはいつもと変わらず朝の挨拶を擦れ違う今治にかけてくるし、傘を持った男子は小学生みたいに騒いでいる。
彼女は、今回ばかりは何も起きないようにと願っていたが、経験上、投票日当日に何も起こらなかったことがないのは知っていた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
瀬戸は冷や汗をかきながら化学室で待っていた。
もちろん、あの日から変わらずおぞましき景山がやって来て、昨日の放課後、図書室に行かなかったことを責めてきた。
入り口のドアに身体を半分隠しながら喋る様子だけでも気味悪く、冷や汗がドッと吹き出してくる。
彼女は持っていたビーカーを机に音を立てて置き、「もうやめて」と心からお願いした。
分かっていないのか、とぼけているのか、彼は間抜けに「え?」と訊き返す。
あなたのやっていることは脅迫以外のなんでもないと言うと、彼はそれが理解できないのか、戸惑いを見せつつじりじりと近づいてきて、彼女は手を前に出して怯える。
彼も冷や汗なのか汗を吹き出させながら、ただ友達になりたいだけだと言い訳しながら、またも近づいてくる。
そこで彼女は大きな声で、近づかないでと再度告げる。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
それで理解して彼は止まったが、瞬時に表情を変えて箍の外れた脅迫者になった。
あくまで自分たちは友達だと思い込んだまま、友達を裏切ったらどうなるか分かってるよね?と、およそまともな友達らしくない台詞ではっきり彼女を脅したのだった。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
彼女の恐怖した顔を見て満足したのか、友達に喧嘩はつきものだと一人納得し始め、気味の悪い笑顔を貼り付かせたまま、彼女に反省を促して部屋を出て行った。
彼が出て行った後、彼女はポケットに入れていた硝酸イソソビルドを取り出し、悩んだ。
その直後、伊吾が入れ替わるように入ってきて、彼の顔を見た途端、彼女はフッと緊張が解けた。
景山に脅されている不安を隠しきれずに全てを打ち明けると、彼は不敵な笑みを漏らして立ち上がった。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ


































