覚悟と復讐
3人は岩の陰に身を寄せ合っていたが、激しい山風にどんどん体温を奪われていた。
宮田の服装は防寒機能のないスーツ、早乙女はジャケットもなく裸足で、いつ寒さで凍え死んでもおかしくない状況だった。
さらに疲労も重なって宮田は今にも眠りに落ちそうだった。
3人はさらに体をくっつけて暖を取ろうとするが、標高2500mほどの彼らがいる場所の体感温度は氷点下をはるかに下回っていた。
著者名:粂田晃宏 引用元:モンキーピーク4巻
まだ気力を保っていた林は、どうして小屋に戻らずにこっちに来たのか訊いた。
早乙女は足跡を見て行く先が分かったから、忠告しなければと思って来ただけだと答えた。それは、猿に抱きついて落としたときに、鉈を持っていた奴と体つきが違うのに気づき、猿が一匹じゃないと分かったから忠告しなければと思ったのだった。
著者名:粂田晃宏 引用元:モンキーピーク4巻
それは田中にも伝えて山小屋に向かわせたのだが、彼は猿に襲われてから思い出したのだった。
話す体力は残っていても、早乙女の足の感覚はなくなっていた。
それでも、林にタオルをもらうとそれに自分の小便をかけて絞って飲み、少しでも喉を潤して生きる可能性を上げた。
著者名:粂田晃宏 引用元:モンキーピーク4巻
身を寄せ合って耐え忍んでいた早乙女はいつの間にか夢を見ていた。
山に連れ出してくれ、山で死んだ父との思い出の夢から覚めると、いつの間にか宮田が消えていて、彼の上着を着せられていた。
同じく眠ってしまっていた林を叩き起こし、宮田は自分が消えて二人を助けようとしたのだと気づいた。
宮田を探したくても足元もろくに見えない状態では、探しようがなかった。
呑気に眠りこけていた自分を早乙女が責め始めたその時、道の先から灯りが近づいてくるのが見えた。
それは防寒着を着た宮田で、彼に付き添ってヘッドライトをつけた八木兄もいた。
そして彼は、妹を殺された復讐をするつもりだと話した。
著者名:粂田晃宏 引用元:モンキーピーク4巻
感想
モンキーピーク4巻でした。
面白度☆9 ワクワク度☆9
なんだかんだ人間が化けているオチを予想してたんですが、さすがにそこまで化け物じみた人間は出さないみたいですね。
でも長谷川が手引きしている可能性はまだ否定仕切れません。
佐藤は割りと好きなキャラなので、どうにか助かって良かったです。ただ妹が退場するとは思いもよらずに驚きました。
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