しかし麗奈は断った。
最初に言った通りに手を繋ぐつもりはないし、フグドクが鬼である可能性もあるからとごまかした。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号
この提案はもちろんフグドクの駆け引きで、麗奈が本当に子かどうか試すためだった。
冷静さを保った麗奈の読み勝ちだったが、次の言葉には衝撃を受けざるを得なかった。
思った以上に考えている麗奈と違い、自己満足で死んだルセットはバカだったと。
ルセットの命がけの笑顔を思い出した麗奈は、一瞬、殺意が表情に出た。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号
それでも、なんとか歯を食いしばって真顔に戻し、ルセットを少しでも持ち上げるために、そのバカさのおかげで子になれたのだと言い返した。
背中を向け先を歩くフグドクに憎しみの目を向けながら歩いていると、不意に立ち止まっておもむろに話しかけてきた。
何かしようとしているときに人が出す気配。
今まで多くの殺意を向けられてきたフグドクは、それを敏感に察知できるようになり、ルセットをバカにした直後の麗奈からそれを感じ取っていた。
そして突然振り向き、ナイトメアを発動してきた。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号
食らった麗奈はトラウマを呼び起こされ、また自分が麗奈ではないことを叫びだしてしまった。
麗奈は精一杯平静を保って演技していたつもりだが、そもそも誰に鬼が移されたかも分からない状況で他人に近づいてくる人間は、鬼かバカのどちらかしかないとフグドクは考えていた。
麗奈の考えは見透かされていた。
一枚上手のフグドクの嗜好のままに、憎しみを抱えた復讐者の麗奈を返り討ちにしようと酷薄そうな笑みを零した。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号
残り、約8分。


































