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10話

よしのが通う美大で文化祭が始まり、彼女たち2年生は模擬店をやる決まりになっていた。

旭のいる科と隣になった彼女は、彼とシフトの時間が被ってしまっていた。

 

ホールで忙しく立ち働く彼女は、彼に作った料理を食べてみたいと言われるが、料理などろくにできないことは言わずに愛想笑いでごまかした。

それよりも、彼が妙にやつれて見えるのが気になった。

 

その時、カメラを持ったベリアルがやってきた。

 

請われれば思わずポーズを取ってしまう中、煤がついていると言ってベリアルは顔に触れ、彼女は思わず飛びのいた。

そんなことは、普段人前でしてこなかった

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

旭を牽制するために頭に手をポンと置いてから離れ、彼女を仕事に戻した。

 

同じシフトで料理を担当していたあいりは、二人のやり取りを見て男女の仲なのだろうと勘繰り、結婚が可能な間柄なのを確認して結婚式には招待してと言った。

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

そこにあいりの父親も現れ、ベリアルと同じように娘の写真を撮り出すが、撮られる方の反応はまるで違っていた。

 

父親を邪険にしつつも、それは親離れして自立をしようとしているからで、そうして育ててくれた親を安心させたいのだというあいりの考えに、よしのはハッとした。

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

 

あいりの父親はベリアルにも話しかけ、男手一つで育ててきたのに、どこの誰とも知らない男のところに行かれるのはやるせないと愚痴を零した。

しかしそう言った後で、いつかは送り出さなければならないんだと続けた。

 

子供の頃は甘え、徐々に親の手を離れ、自立に向けて変わっていく。

それは寂しくはあるが、ちゃんとした大人に育てられたのだと思えれば、父親として誇らしいと彼は話し終えた。

 

黙って聞いていたベリアルの頭の中は、あいりの父親をどうにかしてしまいそうなほど、負の感情が渦巻いていた。

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

 

よしののシフトの時間が終わり、ベリアルはさっさと手を引いて連れて行こうとした。

すると旭は、あの時アパートの前で言ったのと同じように、何かあれば話を聞くと声をかけ、歪な保護者に対して牽制し返した。

 

 

暗くなるまで学内を歩き回った彼女は、ビール片手に木陰のベンチに腰を下ろした。

胸元にそれを零してしまうと、すぐにベリアルはハンカチを出して拭いてあげようとするが、彼女は手を出して制した

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

あいりと自分を比べ、如何に自分が子供なのかを思い知らされた彼女は、普通の人として大人になり始めようとしていた。

 

独占欲を刺激されたベリアルは余計な言葉を使わず、突然キスをして黙らせた。

 

何も頼んでいないキスは今月分。

そう言われては拒むに拒めず、伸びてくる舌は絡みつき、伸びてくる手はブラをずらして男の理性を壊す格好にさせ、もう一度伸びてくると、ついにスカートをまさぐって下半身に辿り着き、既に濡れているそこを初めて触られて音が鳴った

この愛は、異端
著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル嵐2017年8号

 

舌を吸い合う音より、濡れそぼる股間が響かせる音より、彼女が漏らす喘ぎ声が一番大きくなっていた。

 

ベリアルはもう、肉欲において彼女の心を繋ぎ止めようと必死だった。

 

 

感想

この愛は、異端8話から10話でした。

ベリアルが本気で魂の美しさだけでなく、よしの本人に囚われだしていますね。元々彼女を奪わんがために仕組んだものだとしたら、何か重たい因縁がありそうです。

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https://www.kuroneko0920.com/archives/36949