3話
装備を整えたゴブリンスレイヤーはすぐにゴブリン退治の依頼を受け、日中は巣穴近くに潜んでひたすらゴブリンの観察に費やし、夜になってから巣穴に踏み込んだ。
憎むべきゴブリンを師匠に持つ彼は、教えと厳しい訓練を思い出すも、初めてのゴブリン退治の勝手が分からず、シンプルに松明を片手に侵入し、糞尿と汚らしい体液の臭いが充満した洞窟内を進んでいく。
程なく岩陰に潜んでいた一匹のゴブリンを見つけ、思い切り松明を脳天に叩きつけ、一匹目の退治に成功するのだった。

しかし息つく暇もなく、背後から二匹が襲い掛かってくる。
振り抜こうとした剣は岩に阻まれて先に体当たりを食らわされ、倒れたところを短剣で追撃されて劣勢に陥る。
しかし、膂力の差で引き剥がして単純な肉弾戦で返り討ちにし、味方の悲鳴を聞いて笑うもう一匹の喉を突き刺し、その場を乗り切った。

真新しい武具の臭いを嗅ぎ付けられてしまったのだと気づいた時にはもう遅く、闇から次から次にゴブリンが湧いて出て来た。
壁を背にし、目の前のゴブリンだけに集中すればさして手こずることもなく倒すことができる。
やがて一際大きいホブゴブリンまで現れたが、虚を突いて剣を投げると、あっさりと致命傷を与えて倒すことができた。
後は混乱する残りを始末して終わりだった。
しかし、まだ息のあった一匹に背後から襲われ、毒が塗られた剣で刺されてしまう。

その一匹自体はどうにか倒したが、乱戦で毒消しの壜が割れてしまっていた。
4話
ゴブリンの残党は巣の奥に向かい、ここを統べるシャーマンに事の次第を報告していた。
さらった人間の女で性欲を発散していたシャーマンは行為を邪魔されたことも相まって、手下の体たらくと忌々しい冒険者に怒りがこみ上げた。

手下と共に入り口の方へ向かうと、外に向かって点々と血痕が落ちていた。
シャーマンは手下に命令を下して後を負わせ、ゴブリンが外に出ようとした瞬間、上からホブが降ってきて下敷きになった。
袋に染み込んだ解毒薬を吸って回復していた彼は、無防備に飛び出してきたゴブリンに頭上から襲いかかり、あっという間に二匹を仕留めた。
しかし、その間にシャーマンは詠唱を完了し、サンダーボルトを放ってきた。
彼は咄嗟に体の大きなホブを盾にし、どうにか直撃を避けた。
しかし電撃は伝わり、かなりの衝撃に吹き飛ばされてしまう。

右腕の感覚がなくなっても、シャーマンは間髪入れずに二発目の詠唱を始めていて、向かっていく彼に向けて放った。
彼は細かく動いてそれを躱すが、容赦なく三発目が放たれる。
彼はとにかく距離を詰めて盾を投げ、サンダーボルトがそれを捕らえている隙に近づき、折れて刃こぼれした剣をシャーマンの喉に突き刺した。
しかし、シャーマンはいやらしく笑っていた。
その直後、サンダーボルトの電撃で心臓が動き出したのか、復活したホブゴブリンの接近に気づかず捕まってしまうのだった。



































