6話
庵の傍の分厚いコンクリートの壁がぶち抜かれ、穴から巨大な猿の顔が覗いた。
時は遡り24時間前の東京。
庵の彼女の志布は、今までになく彼からの連絡が途絶えていることに不安が増し、家にも誰もいないようなので、思い切って磨白村に会いに行くことにした。
しかし、駅から向かうバスは落石で運休になっているらしく、向かう手段が断たれてしまう。
すると、同じく磨白村に行く予定だった青年にタクシーで途中まで一緒に行かないかと声をかけられた。
地獄に仏だと思ったが、万が一ナンパの可能性を考えて断りつつ、提案を受け入れた。

鉱石集めが趣味で磨白村原産の石を採集しに行きたい彼は、蜂谷亮次郎という社会人だった。
志布も庵が舞に語ったのと同じく、彼への愛が十分に伝わる乙女の顔で、磨白村に行きたい理由を話した。

しかし、やはり道は激しい落石で完全に遮断されていた。
それでも志布は岩を登ってでも行こうとするので、蜂谷は放っておけなくなり、少し戻って山越えをして村に入るルートで一緒に行こうと説得した。
途中からは全く整備されていない厳しい登山になったが、志布は庵に会いたい気持ちでどうにか難所を乗り越えていった。
そして磨白村を見下ろせる場所まで辿り着いた時、猿の常識を超えた巨大猿が目の前に現れたのだった。

猿が襲ってきたと思った直後、意識を失った。
目を覚ますと蜂谷が猿を追っ払い、そこまでの大きさでもなかったと聞かされた。
しかしあの猿は、明らかに3mはある大きさだった。
山の中で一晩を明かしながら、志布は庵との出会いとどうやって仲良くなり、付き合うようになったのかを楽しい思い出を振り返りながら話した。

そして翌朝、蜂谷に「村で辛い現実が待っているかも知れない」と忠告されたが、その時はもう少しで庵に会えるんだという気持ちでいっぱいだった。

その頃、公民館は大地震の後のように崩壊し、村人と猿の死骸だらけの地獄絵図になっていた。
感想
マシラ殺戮の森2巻でした。
面白度☆7 焦らす度☆8
まだ完結ではありませんが、連載は一旦休止のようなので、3巻は相当先になりそうなのが残念です。前作の新作が始まるようですが、せめて同時連載で少しずつでも進めていって欲しいんですが、ネタを練っているのか知れませんね。
猿が天然よりも人工的な雰囲気が出てきたり、怪しい少女、怪しい男、焦らしに焦らしたところで終わったので、一層辛いです。




































