そういう時になんでもかんでも相談するのが鳴海だった。
当然鳴海は、援交でさえ特に悩みもしないかなえが人気野球男子への気持ちに悩んでいると聞かされておもしろくない。
でも頼られたら応えたい気持ちも否定できず、きっと好きだからキスしたんだろうと言ってあげた。

そして鳴海の怒りは気持ちに気づいてくれないかなえではなく、ぽっと出の寛に向けられていく。
沸々と怒りが沸いてきた鳴海は原付に乗って夜の街を疾走。
今まで数々の話を聞いて愚痴の捌け口になってきて、ついにレイプまでして助けようとしたのに、その尽くす気持ちも汲んでもらえず、色恋の相談。

結局自分の気持ちを打ち明けられない勇気の無さを省みずに、他人に怒りの矛先を向けるところが鳴海のクズさだった。
会ったことも無い寛をSNSの個人情報ダダ漏れ投稿から探し出し、バカみたいにアクセル吹かして騒音を撒き散らしながら町中を疾走し、自主練帰りのターゲット発見。
逆恨みをぶつける時が訪れた。

スピードに乗せた無人原付特攻は躱されてしまい、自販機だけが凹んだ。
しかし、この先が本番だった。
びっくりしている寛に忍び寄り、レンチで右肩を殴打。
ヤンキーに恨まれる覚えの無い寛が痛みに顔を歪めながら戸惑っているうちにぶつぶつ逆恨みを呟いた鳴海は、肩どころか人生そのものを終わらせようとした。

その時、虫の知らせでもあったのか、無愛想な坊主の越智が間に合い、鳴海を蹴り飛ばした。
越智と戦うつもりのなかった鳴海は質問をガン無視し、肩を押える寛を見てほくそ笑んだ。
それで越智は我慢できなくなり、取りあえず寛に止められるまでボコボコに殴りまくった。

嫉妬に狂った鳴海が凶行を決行したなど知る由も無いかなえは、寛からメッセージが帰ってこないのを不安に思いながら登校していた。
しつこく送ったら嫌われるかも知れないと思って我慢すると、今度は学校に向かう足がとてつもなく重くなり、道行く人全員が自分をクスクス笑っているような被害妄想に囚われていく。
その時、負のスパイラルから抜け出させてくれたのがクズ3人の朝の挨拶と気持ちいい笑顔だった。

ダークサイドに落ちかけていた訳を話すと、超絶不細工以外は好きな人からの返事が遅いだけの些細な恋の悩みに共感してくれ、みるみる気持ちが和らいでいく。
いつ壊れてもおかしくない友情に助けられた直後、待ち望んだ彼からの他愛ない返信が届き、かなえの心は晴れ渡っていった。

自分にゴキブリを食らわせようとしてきた奴らの友情に感謝すると共に、恋の始まりで新たな人生をスタートさせようとしたのだった。
感想
君に愛されて痛かった2巻でした。
面白度☆7 イカレ度☆9
友情が復活することはままあると思いますが、これだけ脆そうな友情はさすがに珍しいのではないでしょうか。
メンヘラにクズにレイプ&傷害犯にレイプ被害者に不細工と野球好き男子。
バラエティに富みすぎて、3巻は一花からの反撃が楽しみです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/59341



































