24話
パピコは逮捕された。
零が通う学校でも巨人の正体がパピコで逮捕された話題で持ち切りだった。
ただ、巨人になるメカニズムなど、詳しいことはまだ判明していないようだった。
もちろん、破壊神を倒したヒーローという見方もされていた。
零もネットニュースで彼女の逮捕を知り、スマホを持つ手が震えていた。

また友達にパピコとのことを追究されると、一人で抱え込むのが辛かったのか、付き合っていること、本気で愛していること、巨大化できることも打ち明けた。
しかし、逮捕されて当然だと言われるだけだった。

直後、警察で取り調べられ中のパピコから電話がかかってきた。
彼女は思ったより落ち着いているようで、自分以外では誰より懐いている彼に、愛犬のもちを預かって欲しいと頼んできた。

彼は学校帰りにパピコの部屋に寄り、ケージの中で大人しく主人の帰りを待っていたもちを抱き上げた。
ただ、家に連れて帰るとママは息子をたぶらかした女の飼い犬を預かるなんて許そうとしないので、彼は逆に大人の対応で自分の部屋で飼うと静かに言い返した。
その夕飯のタイミングで、例のサイトETEの検証番組が始まった。

破壊神VSパピコの六本木事件の関連性を調べるべく、番組スタッフが事件当日にETEを見張り続けたところによると、ユーザーの投票で破壊神降臨が選ばれ、すぐ破壊神がどこからともなく現れ、東京の人口を100万人にしようと街を破壊し始めた。
すると今度は破壊神を止めるかのように全裸の女巨人が現れ、少なくない犠牲は出たものの、ETEの投票結果は阻止された。
そこまでキャスターが説明した次に、ETEで投票していると思われるユーザーが書き込んだ掲示板の内容が紹介された。
そのほぼ全てがパピコに対する不満ばかりの見るに耐えないコメント。
そしてキャスターは最後に、パピコが破壊神を倒した巨人なら、果たして犯罪者ではなくヒーローではないのかと締め括った。

続いて、テレビ局屋上からのライブ映像に切り替わり、ETEの投票結果が本当に実現するのか確認に入った。
今回もまた今まで同様、東京の上空に大量のUFOが現れ、あっという間に投票結果が現実になった。
そのUFOの全ては地上に光を降ろし、人間を吸い上げ始めた。




































