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25話

UFOは今のところ、というか結果的にか、853名以上が吸い上げられて、当然行方不明扱いになった

 

パパは食卓で訳の分からない人智を超えた現象になんだこれと疑問を口に出したが、ママも息子の零も返事をしなかった。

 

零は知らないのだから自分にとって存在していないのと同じ853人より、パピコだけが気がかりで最新情報を閲覧していた。

 

世間でもマスコミでも破壊神の破壊を途中で食い止めたヒーローとしての見解もあったが、日本の司法は訳の分からない存在を消すことに決めたようだった。

 

パピコはあえなく、内乱罪で起訴されてしまった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年1号

 

 

 

彼女がとんでもない犯罪者になってしまっても、彼氏の日常は今まで通りに続いていた。

 

学校に行けば友達はパピコの内乱罪に疑問を抱き、憤慨さえ見せてくれようとするが、やはりデリカシーが足りず、内乱罪と言えば死刑が妥当だと彼氏を目の前にして普通に口走るのだった。

 

いつも通りにつるんで帰っても、友達のデリカシーのなさは発揮された。

 

いつも以上に言葉少ない零にパピコの居場所を訊いてみれば、東京拘置所だと一言。

すると友達は慰めるでも建設的な何かを言うでもなく、どうしようもないなーと、絶望に突き落とすようなキラーワードをぶちこんだのだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年1号

 

 

零は完全に下を向いてしまい、涙を堪えるだけで精一杯だった。

 

 

友達と別れて自然と足が向いたのが、今は誰もいない彼女の部屋。

 

鍵を閉めていないのか、合鍵でももらっていたのか、普通に部屋に上がった彼は、生活感が残されているのに彼女がいないだけでとてつもない寂しさが漂っている部屋の中、ぽつんと立ち尽くした。

 

ついに泣きながら自転車を漕ぎ、家に帰った。

 

 

ママと二人で夕食を食べながらパパが明日から福岡に出張だって聞かされても、どうでもよくておざなりな相槌を打ち、パパッと食べ終えるともちを抱えて自室に引っ込んだ。

 

だが何も手につかず、静かな環境に一人でいるとどうしようもない悲しみに襲われてまた涙が流れてきてしまう。

だがその時、ナイスアイディアを思いついた。

 

拘置所にいるパピコに会うのは叶わなくても、思いは届けられる。

そう気づいた彼はペンを取り、手紙をしたため始めた。

 

書き上げたのならできるだけ早く届いて欲しかった彼は、雨の中自転車に乗ってポストに投函した。

 

思いよ届けとばかりに学校帰りの自転車を漕いでいる時は彼女の名前を連呼しまくった。

 

パピコは確かに彼からの手紙を受け取り、狭い独房内で涙した。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年1号

 

 

 

やがて彼が授業を受けている間に裁判が始まった。

 

日本中、いや世界中が注目する裁判の行方をできるだけ早く知ろうとしているのか、ただのマスコミか、建物の外にはまあまあの人だかり。

 

 

パピコは彼の手紙に勇気付けられたのか、裁判での受け答えで取り乱すことはなかった。

 

しかし、抱えていた罪悪感に見合った判決を下され、泣いてしまうのだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年1号

 

 

授業を受けていた彼も机の陰で速報ネットニュースを確認し、彼女に死刑が求刑されたことを知って涙が止められなくなっていた。

 

 

直後、教室中に緊急地震速報のアラート音が響き渡った。

 

確かに地面が揺れ始めて生徒たちはじっと静まるのを待っていたが、一人の女子がETEだと騒ぎ始めた。

 

 

その子が東京の人口が・・・と言った直後、窓の外に巨人が現れた。

 

顔は子供だったが、いるいる早く早くと普通に喋っている表情は、ある意味破壊神よりも恐ろしく見えた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年1号

 

 

感想

ギガント23話24話25話でした。

一旦恋人のエッチ回を挟んで精神的な追い込まれ具合を演出したところで、社会的にもパピコが追い込まれていく展開が始まるんですね。

それから、海外勢とも絡んでいくんだと予想しますが、ETEは零の存在を利用している気がしてきました。

ギガントを読むならこちら

https://www.kuroneko0920.com/archives/54177

https://www.kuroneko0920.com/archives/14995