顔に似合わず柔らかそうな美巨乳をしていたロリ顔給仕。
ハゲも加わって服を引きちぎり、後ろから揉みしだき、嫌がる給仕を見て興奮していく変態野郎。
ドレッドは前から襲いかかって口を掴んで前を向かせ、シンプルでも可愛らしいブラが支えているたわわな胸へ真っ先に狙いをつけた。
頼りなさそうに見えた店主は見た目通りに見ているしかできず、他の客たちも巻き込まれるのを恐れて見て見ぬふりをする男ばかり。

ただ、セリーヌはまだ腐り切っていなかった。
剣を抜きはしても柄でドレッドを殴り飛ばし、向かって来ようとするハゲの喉に切っ先を突きつけ、二度と酔えない体になりたくなければ帰れと迫った。
カッコよすぎる台詞とオーラだけでかなりの実力者だと見抜く目を持っていたハゲは、また典型的な捨て台詞を残して出て行った。
店主と給仕は頭を下げて感謝するが、一人呑みの興を削がれたセリーヌはクールな台詞を返しながら代金をカウンターに置き、颯爽と夜の街に繰り出した。
しかし、ヒーローを追いかけるヒロインの如く、胸元のおはだけを抑えながら給仕が追いかけてきた。
ただ、用心棒になって欲しいとか言いに来たのではないらしく、セリーヌの実力を見込んだのか、誰かに引き合わせたいようだった。

よく意味が分からなかったセリーヌは、ポカンとしながら夜風に前髪をさらわれた。
翌日、アルクは左腕のリングの具合がしっくりくることを確かめ、気を取り直す一声を出した。
椅子に座っているアルクの前には、まるでタイプが違う3人が並んでいた。
叔父をハメるために一役買ってくれたティア。
どこか気まずそうな横分けの男。
腹にイチモツ抱えていそうな商人風の細目。

一体、これから何が始まるのか?
事あるごとに裏切りそうな名前をしている細目商人のユーダーの話から聞こうと指定したアルクに従い、ユーダーはまずアルクの領地奪還の祝いの品として、媚も兼ねたそれなりの額の金を献上した。
アルクが吝かでなく受け取ると、その次が本当に渡したい品だった。
カラカラ台車に乗せて持ってきたのは、洗練されたデザインの鎧で、炎の魔力を帯びていて火攻撃に耐性があり、水攻撃を無効化する優れモノだという。
アルクはなかなかにいい品を持ってきたことに満足し、今はいないセリーヌが着ているところを思い浮かべ、自然と笑みが零れた。

ただセットの剣もあるらしいのだが、そっちは入手できなかったのだそうな。
それでもアルクは満足し、他の大商会をないがしろにしながらも便宜を図っているユーダーに軽くプレッシャーを感じさせる物言いで、今後もナーガラの役に立つよう言明した。
次は以前、ウェンヌと逃げている時に取り囲んできた部隊の隊長、ネーゲリの番だった。
あの時アルクがあえて峰打ちで止めておいたのは、城を奪還した後に手駒として使うためであり、ネーゲリには自分たちの兵2名、トゥートの手勢1名の3名で治安維持部隊として働かせ、ネーゲリにも一員になってもらうと命令した。

ネーゲリに反論の余地などなく、素直にイエスと答えるしかなかった。
そしてアルクはまた良からぬことを企てないよう、マッシュルーム騎士のピピンを随行させることにした。
ネーゲリはこの命令を受け、自分が生かされた意味を理解した。
領主が誰だろうと良い治安を維持してくれ、そこそこ潤った経済を流通させてくれれば不満を言い出さない民衆。
トゥートを躍らせて計画通りに粛清し、トゥートの人でなし加減を周知の事実にしておいてから、反抗的な周辺諸侯を炙り出す、無駄のない計画。
それをまだ幼さが残る少年がやってのけたことに、ネーゲリは恐れを抱かずにはいられなかった。




































