82話
ブリッジにいた残された船員たちも異常事態に気づき、パニックを収拾しようと職務に励んでいた。
神戸の海上保安部に連絡し、船内で十数名の乗客が暴行をして暴れていること、船長以下上級乗組員の行方不明は事件に巻き込まれた可能性があることを伝え、人員を派遣してくれるよう頼んだ。
しかし、保安部は乗客の暴行をちょっとした喧嘩くらいだと思い、そこまで緊張感を感じていなかった。
だから無線連絡した乗組員ははっきり、殺人鬼の殺し合いだと報告した。
蹴り飛ばされた仁奈と霧子を除いた6人が、二人のヤクザ相手に奮闘していた。

あやは烏丸に真っ向勝負を挑んでいたが、実力は拮抗し、お互い致命傷を与えられないまま僅かに薄皮を切り合う攻防を繰り広げていた。
美依那は烏丸の特殊体質をあやに伝えた直後、胸の谷間に挟んでいた電話が震えたので出てみると、女医は大騒ぎにしすぎたことを指摘してきた。
ブリッジの無線を傍受したところによると、1時間もすれば海上保安庁が到着してしまう。
その前に水野を始末して脱出しなければならないと示し、できるかどうか訊ねた。
美依那はこれだけのメンツが揃っているのを眺め、余裕だと返した。
烏丸は自分と対等に渡り合うあやとの戦いに気分が良くなったのか舌なめずりし、あやの流派を訊ねるが彼女は言葉を交わそうとしない。
烏丸は喋りながら水野が5人を相手にしていることを感じ取り、もうあやを始末することに決めた。
右肩を後ろに引いて切っ先を前に出した構えに突きを出してくると予想したあやは、しかし届くはずのない距離からの構えを訝しんだ。
直後、烏丸は奇声を発しながら突きを繰り出すと同時に右腕の関節を全て外し、あり得ないほどリーチを伸ばした。
まさか届くと思っていなかったあやは反応が遅れ、容易く腹部を貫かれてしまった。

一方水野を相手にしている5人はなかなか致命傷を与えられず、ペースを握られてしまっていた。
堂島姉妹の精神が入れ替わった姉が捕まり、襟を掴まれて締め落とされそうになっていた。
妹もショットガンを使えず手をこまねいているだけで助けに入れなかったが、姉は自ら襟元を切り裂いて掴みから逃れ、チャンスを逃さず腹部に何発も撃ち込んだ。

姉が距離を取ったところに妹は銃を構え、容赦なく頭を狙って散弾をお見舞いしまくる。
堂島姉妹のマーダーモデルも、顔面に散弾を撃ちまくって殺すという、残虐極まる方法を取っていた。
続けてカレンも鞭を叩きつけた。
カレンのマーダーモデルは釘を無数に打ち込んだベルトで捕らえた子供を叩き殺すというおぞましい方法を取っていた。
カレンも同じように棘つきの鞭を振るい、水野の肉を引き裂いていく。

止めはガチンコ勝負には向かないカチュアがテンションを跳ね上げ、ナイフを投げた。
52人もの子供たちを殺害した戦慄の殺人鬼そのもののように、標的を殺せることを本当に楽しんでいた。
そして全ての攻撃をまともに食らった水野は、カチュアに足蹴にされると腕の隙間から睨み返した。
上半身は血まみれになっていたがまるで堪えておらず、散弾も鞭もナイフもまるで小さな針に刺されたくらいのダメージ具合に見えた。
圧倒的な肉体の強さが凶器の威力を超えていた水野はまずカチュアを捕まえ、襟と腕を掴んだ。
カチュアはフェラと手コキで許してもらおうと誘惑するが意味はなく、大外刈りで床に叩きつけられてしまった。

次はカレンが捕まり、背負い投げで叩きつけられたがドMなのである意味ご褒美になった。
堂島姉妹は跳腰、支釣込足で豪快に床に叩きつけられた。
メデューサたちは標的の強さを完全に見誤っていた。
まさか助太刀に来た仲間たちが完全敗北するとは思いもよらなかった霧子は、勃起して堂々と立っているのが水野で、その足元で倒れているのが仲間たちなことにただただ驚いた。

感想
サタノファニ80話81話82話でした。
神崎がもう人レベルを超えて何でもありになってきたので、鮫の背中に乗って船に追いつくかも知れませんね。
そしてメデューサたちは、このまま標的を始末できるのか…
https://www.kuroneko0920.com/archives/55703
































