21話
小鳥の囀りが爽やかな早朝。
寝惚け眼で部屋から出て来たみちるは大きな欠伸を一発、さて顔を洗いにでも行こうとしたその時、見慣れないものがセッティングされているのが嫌でも目に入り、足を止めた。
ソファの背もたれとひじ掛けを倒されベッドにされ、全体にタオルが敷かれていた。
そしてテーブルにあるアロマオイルの小瓶にも気づいて戸惑っていると、既にぱっちり目を覚ましている彼が胡散臭い笑顔でマッサージを提供しようと声をかけた。

みちるは明らかに何か企んでいそうな申し出を断り、一日で最初のおしっこをしにトイレに入った。
しかし、スッキリして出て来ても待ち構えていた彼がさっきと同じ張り付けただけの笑顔で淡々と紙パンツに着替えるよう渡してくる。
みちるは気持ち悪さそのままに投げ返すが彼は全く意に介さず、紙パンツを穿かないなら服がオイルで汚れるよと忠告するだけ。

疑惑をぶつけてくるみちるのジト目に射抜かれてもなんのその、前回の勝負のお詫びも兼ねたご奉仕のマッサージだと言うと、みちるは少しずつ聞く耳を持っていく。
しかし、別にマッサージされたくもないみちるは、自分の身体を触らせても彼のご褒美になるだけだろうと思わずにはいられず苛立ってきた。
だが今日は勝負の水曜日。
彼はしれっと、マッサージで勝負をしようと予定通りに持ち掛けた。
さも今思いついたように拙い演技で、マッサージなら身体を触ってもおかしくないだろうと言われても嫌な予感しなかいみちるは疲れてるだのお腹が空いてるだの逃げようとするが、疲れにはマッサージだし朝食は用意されているしで逃げ場はない。
取りあえず朝ご飯は食べて時間を稼いだみちるは、珍しく皿洗いをしようとするが、彼がすかさず止めに入り、マッサージ勝負だと決まった以上、しなければ不戦敗だと突きつけた。
だからみちるは仕方なく、薄ぺっらい紙パンツを拾うしかなかった。

みちるが拾えば彼は店員さんと同じようにタオルを広げて自分からは見えないようにしてあげ、こっちが紙パンツ姿を見ることは一切ないと伝えたが、彼女は怯えているように見られてまた苛立った。
それでも覗くなと釘を刺し、ショートパンツに手をかけてゆっくり脱いでいく。

太もも辺りから下しか見えない彼はそれでも、みちるの脱衣シーンから目を離さず、タオル一枚隔てた向こうで全裸になりゆく歪な同居人の生脱ぎシーンに鼓動を早める。
どれだけ傍若無人な女だろうと、服を脱ぐ仕草はどこか艶めかしい。

そして紙パンツを穿き、ブラも外して上半身裸になったみちるはソファに寝そべると、彼は約束通りにタオルをかけた。
彼がオイルを調合し始めると興味を持ったみちるは少し嗅がせてもらい、甘い匂いとよく知っている線香の香りに猜疑心を溶かされた。
前もって知識を仕入れていた彼はさらりと、刺激が強すぎないよう、薄めて使うものだと説明しながらオイルに原液を混ぜ合わせていった。
そしてタイマーをスタートさせて軽く足を開かせ、あえて店のように一声かけた。

みちるは既に顔を真っ赤にして、どんな感覚が来るのかと待ち構えていた。
足裏に生温いオイルが広がりながら彼の指でぬりぬり、足指もその間も丁寧に一本ずつオイルが塗り込まれていく。
みちるは自分の激しい鼓動を聞きながら目を見開き、何とも言えぬ快感を悟られぬよう、いつも通りの声で返事をする。

時計の針が進む音とオイルのぬちゃぬちゃ音だけが響く中、彼は自分がそうだったように足先からじわじわと上に滑らせ戻りを繰り返し、焦れったさを与え続ける。
みちるも徐々に触られそうで触ってこない焦らしプレイにびりびりと感じ、気持ち良さに身体を委ねていく。
そしてあっという間に10分が過ぎ、タイマーが静寂を切り裂いた。
彼は淡々とタイマーを切って、中途半端な状態のみちるにどうするか選択を委ねた。
みちるは素直に延長を望み、足でパタパタ意思表示。

彼はまだまだ店員さん風の笑顔を絶やさず、承った。
感想
ガイシューイッショク3巻19話20話21話でした。
結局小森がやり込められてしまいましたが、二人の関係性が変わる日が来るのか。
ミチルも軽いんだか固いんだか分かりませんし、どんな過去や家庭環境なのか気になって仕方ないです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/59501
https://www.kuroneko0920.com/archives/17881































