30話
分け隔てなくても、本心は雲母に勘違いされたくない彼の優しさ。
もとい、それに不快感を感じなかった曙は、純粋な目で恋したかも知れないと言い出した。
でも彼はまだ会ったばかりだし、もっとお互いのことを知ってから恋かどうか分かるもんだと答えた。
それで曙は納得し、彼らの班に入ることを受け入れたのだった。
曙が出て行くと、雲母が満更でもないみたいな答え方を咎めるので、彼はきっぱりそういうつもりなはいと言い返し、遠回しに気持ちを仄めかした。

さて、放課後になると曙は当たり前のようにお互いを知るために一緒に帰ろうと彼を誘うので、雲母は正体を探るという大義名分があるのを利用し、街案内の名目で二人の間に割って入った。
一足先に下駄箱に行った雲母と曙。
そこで曙は彼と雲母が幼馴染みだと知ったので、付き合っている人はいないのか訊いてみた。
彼のことだと思って勘違いした雲母は興味なさそうなフリをしてから自分のことだと言われ、いないと言うが、彼への恋心はバッチリ見抜かれていた。

遅れて彼も来ると、来る沖縄修学旅行に際し、スク水しか持っていない曙のために買い物に行くことに。
そして校門を出ると待ち構えていた紫子が飛び出してきて彼にしがみつき、出会いがしらに胸を揉ませて挨拶。

ギャルビッチ風な彼への馴れ馴れしさに不快感を露わにした曙が立ちはだかり、普通に苦手ですと初対面のご挨拶をするも紫子は慣れたもの。
紫子は買い物に行くという彼らに強引について行くことにしたのだった。
水着売り場についたところで雲母も鬱陶しそうにするが、あの海岸でナマコに水着をダメにされた時のことを言われると、素直に自分も買っておかなければと思い出した。
そこで紫子はどれが似合うか彼に選ばせることにした。
聞き捨てならなかった雲母は試着室の中で、積極的過ぎるHフレ気取りの紫子はどうせ、露出しまくりの痴女みたいな水着を選ぶに違いないと思った。

こんな場面では黒雲母が出て来て、紫子に対抗すべく、エロ水着をいつの間にか選択していた。
そうこうしているうちに紫子が着替え終わって彼を呼びつけるので、雲母は気になって顔だけひょっこり。
すると予想に反し、紫子は露出少なめで清楚な感じだけに止まらず、髪型まで編み込んで雰囲気をガラリと変えていた。

これには彼もドキリ。
ギャップを狙った紫子の作戦がまんまと成功したところで、自動的に雲母が見せる流れになり、勝手にカーテンをオープンされると、油断すればすぐポロリしそうなドスケベ水着姿を見られてしまうのだった。




































