88話
小指一本の引っ掛かりで投げ飛ばされた千歌はガラスを突き破り、隣の部屋のテーブルや椅子をなぎ倒した。
頭を打ったのか、大股を広げてぐったりと動かず、思わぬ一発逆転をされてしまった。

最早満身創痍の水野はフラフラで激しく息を乱しながらも、止めを刺すべく近づいていくが、一歩歩くごとに穴だらけになってもまだ勃起を維持している肉棒から血が噴き出していく。
逆に千歌の目の前に立った方が勃起率も上昇し、血が集まった分だけ更に噴き出す。
それに構わず、気絶したふりでガラス片を握りしめている千歌の手を踏みつけた。
勝利に執着し、それを可能にするだけの能力を備えた千歌とガチンコ勝負した水野は、一度アスをこき下ろしたことを訂正し、頭を掴んで持ち上げながら称賛した。
ナイスアス!

完全に勝負が決まったと思ったカチュアは誰より早くトンズラしようとするが、小夜子が素早く捕まえ、全員で加勢すれば倒せるはずだと諭した。
それをカレンが否定した。
既に一度、水野に全員が攻撃を食らわせたにも関わらず、堂島姉妹のショットガンを腕でガードする剛腕を超えた鉄腕。
更に4階の高さから落ちても受け身を取って平然としている、人間離れした身のこなし。
千歌を引きずっていく水野は、自分と同じようにここから1階に落として始末することに決め、順にメデューサ全員も同じように落として10個の血の花を咲かせ、部下たちの餞にしてやろうと粋なことを言い出した。
その時、小夜子が無防備な背中にサーベルを突き刺した。

しかし、非力な一突きではろくにダメージを与えられずに蚊を払うように突き飛ばされるだけだった。
上半身を手すりより向こうに突き出された千歌はそれでも余裕の笑みで、後悔するぞと脅しをかけた。
もちろん水野は取り合わず、自分がされたように千歌を放り投げた。
直後、水野の首にワイヤーが絡みつき、千歌は途中で踏ん張って落下を止めた。
霧子からもらったギターの弦をいつの間にか抜き取っていた千歌は、しっかり掴めるように布と袖でガードしていた。

しかし水野も、圧倒的な体格差を考えれば余裕で引き上げられると思い、力を込めたが、ここに来て今まで積み重なったダメージが響き、全てを司るアスの踏ん張りが利かなかった。
銃で撃たれ、ナイフで刺され、股間をわし掴みされてから落とされたダメージの累積。
身体的には間違いなく重傷だった水野は、千歌と共に再び4階からダイブした。
小夜子は覗き込んで、水野と違ってどうにもできないはずの千歌の名を叫んだ。
水野も自分だけは助かると思ってほくそ笑むが、千歌は受け身を封じるためにセーラー服をパラシュートのようにして落下スピードを軽減させ、相手の上の位置を取った。

足が下になって腕から受け身を取れなくなった水野は焦り、一か八かでレンジャーが使うという、足から着地して横に流れるように倒れる五点着地で乗り切るしかないと覚悟した。
そして、落下地点を見て絶望した。
足元にあったのは、床にがっちり固定されたポールだった。
そしてそのまま、ポールより足の短い水野はアナルをぶっ刺された。

あり得ないほどの挿入感を感じた水野はそれでも、己のアスパワーを信じ、最後の力を振り絞ってギュッと尻をすぼめた。
鼻血を噴き出しながらもポールに勝てそうな雰囲気を感じ取った直後、曲芸師の如く、水野の肩で逆立ち着地を決めていた千歌はふわりと彼と向かい合った。
その勢いで水野の足を両側に蹴り飛ばし、もっと深くまで入るようにしてあげたのだった。

支えを失った水野の身体にポールが飲み込まれていき、規格外のマグナムディックを突っ込まれた女の子のように、お腹が膨れ上がった。
感想
サタノファニ86話87話88話でした。
結局、メデューサ側が圧勝の運びとなりましたが、果たして水野も喉笛一閃で始末されるのか否か。
そして、海に漂う神崎が追いつくのかどうか…
https://www.kuroneko0920.com/archives/57473



































