一方、ぐっすり眠らされた玲奈は寝室に運び込まれ、力を失った身体をベッドに投げ出されていた。
翔太は元アイドル女優に覆い被さり、スベスベの太ももにいやらしく手を這わせ、無防備な寝顔に唇を近づけていく。

そしてまず、絵本の中の王子様を気取ってか、額にキスをしようとした。
直後、女体を知ったばかりでまだ怯えていた少年の頃の自分を思い出した。
ずっと心の拠り所だった、ゆず先生がおでこにキスしてくれたあの幸せな一瞬を。

まだまともな思考を残していた翔太はハッとし、他の男の女を眠らせてレイプして種付けするという、卑劣な行為を途中で踏みとどまった。
そして玲奈が風邪を引かないようにシーツをかけてあげるささやかな優しさを示して部屋を後にしたのだった。
その頃、火野の担当官で玲奈とも懇意にしている石動寧々子は怒り心頭、カレンに噛みついていた。
自分に断りもなくやりたい放題で他のナンバーズの女を横取りした卑劣な行為を責め、早く返せと捲し立てる。
しかし、かつては犯罪行為でも今はどうとでもなる世界。
権力を手に入れたカレンは上司風を吹かせ、脅しと言うパワハラで無理やり黙らせた。

縦社会を盾に取られた石動はそれ以上怒りに任せて汚い言葉を使えなくなり、手を揃え、頭を下げ、火野にとって大切な女性を返して下さいと心から頼んだ。
カレンは何も答えず、頭を下げる石動を満足そうに見下ろした。
直後、レイプ未遂犯の翔太がやって来た。
とんでもないことをしでかしておいて、奥の部屋で寝ているだけで何もしてないから安心してと、いけしゃあしゃあと説明し、自分の罪を軽くする翔太。
それでも石動は実行犯にも頭を下げて感謝を示し、玲奈の元に急いだ。
とは言えカレンは、翔太がそこまでゲスではないと思っていたので、手籠めにしなかったことを特段残念にも思っていなかった。

それに、昨日の敵は今日の友とも言うべき人物が翔太に股を開いていいと言っているのだから、玲奈を引き込むよりおもしろいと感じていたのだ。
翔太は小雪か葉句露だろうと思ったが、まるで違っていた。
相手は、かつていじめ主犯の彼女で青姦経験者でもある、ヤク中の同級生だった。




































