61話
かつて翔太をいじめていたエリカが、いつしか彼を憎からず思うようになっていた。
一瞬目を合わせて頬を赤らめ、少し下を向くその表情はもう恋する乙女以外の何者でもなく、カレンは翔太の背中を押してキューピッドの役目を嬉々として演じようとする。

エリカが恋にうつつを抜かせるようになったのも、薬物の禁断症状から抜け出せたおかげだった。
カレンは乗り気じゃない翔太にそっと、エリカが相手ならきっとゆず先生も怒らないと囁き、彼が戸惑っているうちにエリカ共々押し入れ、これでもかといやらしい笑みを見せながら扉を閉めた。
その気はなかった翔太はすぐにカレンを追いかけようとするが、エリカが腕を掴んで引き止めた。

そこに至っても、目を合わせられなかった。
一方、絶対領域ミニスカ香港ポリスウーメンに正体を見破られ、銃口を突きつけられた怜人一行。
ただ彼らもこうなることはある程度予測済みで、まず絵理沙がスカートを捲って太ももに固定していた銃を構え、それに合わせて彼とマリアも銃撃戦を繰り広げる覚悟を決めた。

この銃は、事前に絵理沙に渡されていたものだった。
とは言え、もちろん警察は全員武装しているし、銃口を向けられたからと言って全く怯んでいる様子はない。
対抗策を出したはいいが、この後なんのプランもなかった彼は脂汗を噴き出していく。
その時、いきなり二組の間に一台のバスが突っ込んできた。
暴走運転で建物に突っ込むわけでもなし、二組の間の壁となったバスに戸惑っていると、路地からエロ過ぎるチャイナ服を着た可愛い子ちゃんが現れ、彼らに来いと促した。

頭に二つの天心をつけた可愛いチャイナガール。
急げと促された彼は絵理沙と視線を交わし、取りあえず謎の女の指示に従うことに決めて走った。
その頃、新民生委員になり上がったカレンはマイオフィスのデスクに座り、気分上々、事務仕事らしき操作をしていた。

そんなところに突然怒鳴り込んだ火野は、玲奈の件で怒髪天だった。



































