2巻
事件から8年前。
正美が父のような検察官になるため法学部にいた頃、父親は突然の交通事故であっけなくこの世を去った。
葬儀が終わって少し一心地ついた時、母親はもう転勤で引っ越す必要もなくなった今、もっと大学に近いところで一人暮らしをしなさいと正美に言ってから、実はずっと同じ人と不倫していたことを暴露した。
なぜ同じ悲しみを背負った直後にそんなことを暴露したのかと言えば、夫と娘の爛れた関係を知っていたからだった。
そして見て見ぬふりをしていたのは、正美が喜んで受け入れていたのがあまりに気持ち悪く、理解できないからだった。
母親も同じように、近親相姦と不倫がバレたら平穏な生活も夢も失うけど、バレなければ大丈夫だと囁き、人生の袂を分かった。
一人暮らしを始めた正美はとにかく勉強に打ち込んだが、どうしても父親が与えてくれる快感を忘れられずに、身体が疼いて仕方なかった。
そんなある日、同じ法学部の松岡という男子が初々しく声をかけて来たので正美は彼の好意に気づき、初めて話したばかりなのにすぐキスをして、「したい」と囁いた。
それで欲情した松岡が近くのアパートに連れ込むと、正美は部屋に入るなりすぐ脱いで股間を刺激し、胸を露わにした。
松岡は乳首にむしゃぶりついてキスをし、「好きだよ」と囁き、正美にも気持ちを確認した。
しかし、ただセック〇したかっただけの正美は彼を突き飛ばして服を着始めた。
戸惑う彼がこんな中途半端にさせたことを責めると、正美はゴムだけ渡して尻を突き出した。
バカにされた松岡は怒りが抑えられず、正美を押さえつけて生で突き入れたのだった。
松岡を軽挙妄動だとバカにした正美は、もう誰でもいいから疼きを抑えたくて仕方なくなり、繁華街に繰り出して売春婦を漁っている父親と同じ年頃の中年男性に狙いをつけた。
しかし、野暮ったくて地味で子供っぽい見た目の正美は相手にされなかった。
検察官を目指す者として売春をするつもりはなかった正美は、お金をもらうつもりはなかった。
でも、そう言えば誕生日を迎えて20歳になっているのを気づき、「バレなきゃ大丈夫」だと両親と同じように考えた。
だから、化粧をして服装も露出を増やし、改めて父親を思い出せる男に声をかけた。



































