PR掲載中最新コミック

85話

ビル群廃墟街サンドリオに、美しい夕陽が落ちようとしていた。

 

 

屋上で片膝を立てて黄昏ながら夕景を眺めていると、カヅチが何をしてるんだと話しかけてきたから、彼はイケメンぶって憐憫に浸ってるのさと答えた。

 

ただ嘘というわけじゃなく、自分のいた世界が朽ち果てている光景に少なからずのショックはあった。

 

それでも、元の世界に帰りたいと強く願ってはいなかった。

 

そもそも死ねば帰れると言うお手軽な方法を知っていたからでもあるが、帰ればおそらく寝たきりの生活が始まるだけだろうから、空恐ろしい。

 

 

カヅチがここに来たのは、取りあえず無理やりアマネを犯させようとした詫びを入れるためだった。

 

しかし彼は強引な交尾には全然怒っていなかった。

 

過去に二人、溶けていくのを見送った彼も崩月の辛さを知ったことから、数えきれないほどお見送りをしてきた彼女たちの計り知れない辛さを多少理解できていたからだ。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

もちろん彼もアマネを助けて乱れる姿が見たいから、合意の上で交尾するため、彼女について教えて欲しいと自分から頼んだ。

 

 

まずどうしてだんまりを決め込んでいるのか、話さないようしているのか話せないのか?の点について。

 

カヅチもアマネの真意は知らなかったが、喋らなくなったきっかけだけは知っていた。

 

 

 

遡ること5年前、新人ガーディアンとしてサンドリオに配属されたばかりのアマネは当時の先輩たちと一緒に訓練行軍を行っていた。

 

すると、思わぬカルの襲撃に遭って反撃の機を逸し、先輩たちはあっさり犯され輪姦され慰み者にされてしまった

 

アマネは訳の分からない黒い性モンスターに犯される図を見て硬直してしまったが、別の街のガーディアンに運よく助けられ、処女を失わずに済んだのだ。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

それ以来、アマネの声を聞いた者はいないという。

 

 

 

彼は自分の声がカルに似ていることを思い出し、発声するだけでトラウマを刺激していたことに絶望した。

 

 

もう一つ、アマネのオッドアイについても訊いてみた。

 

すると音もなく近くにいたバニーユが説明を変わって話し始めた。

 

 

あの色が違う左目は銀眼という古文書を解読して得た力で、カルの四つの目のうち、どれが急所かを見抜けるような相手の弱点発見能力だった。

 

それを使えばガリアでも一発KOできるんじゃなかろうかと彼は思ったが、そこまで都合のいいものではなかった。

 

確かに一撃必殺を狙えるが、使う代わりに死ぬ究極の諸刃の剣だったのだ。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

だからアマネが銀眼を使う時は、きっと自分の命に代えても助けたい人が危機に陥った時だけだった。

 

それに、ガリアに都合よく弱点があるかどうかなんて誰も知らなかった。

 

そこで彼は、カイの弱点は日光だったなと思い出した。

 

 

取りあえず訊きたいことを聞けた彼は、カヅチたちに手伝ってもらって押さえつけ交尾なんかしたら、犯されたショックでアマネが自死を選ぶかも知れないからダメだと釘を刺した。

 

彼はトラウマを刺激する声質で説得の末、和姦を目指すつもりだった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

そこまで夕陽を背景にカッコつけられたら、カヅチも彼に任せるのに吝かではなかった。

 

 

 

素晴らしい星空が見れる夜になってから、彼は一応ノックしてから声をかけ、あるはずのない返事も一応ちょっと待ってアマネの部屋にお邪魔した。

 

すると入った直後、月光で仄かに照らされているアマネの神々しいほどの美しさに目を奪われた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

緊張してしまうほどの雰囲気を纏った正統派美人。

 

このミステリアスな美女を言葉巧みに口説かなければならないプレッシャーに晒された彼は今になって、自分は何のモテテクも持っていないことに気づいた。

 

この世界は触るだけで女の子が発情してくれるから調子に乗れたが、元の世界ではちょっと剣道自慢できるくらいのどこにでもいる童貞高校生でしかないのだ。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

とにかく、焦った彼は唯一自慢できる剣道の腕比べで勝利することにより、なんだかんだイイ感じになっての和姦を狙うことにした。

 

 

こっちは素手で、そっちは剣を抜いていいから勝負しろと煽り、お前の太刀筋なんか簡単に見切れるともう一回煽った。

 

それであっさり煽られたアマネは剣を抜き、一撃必殺の突きを繰り出した。

 

それを顔の皮一枚で躱した彼は、作戦通りに素肌に触れて発情に持ち込んだのだった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年29号

 

 

果たしてこれは、和姦と言えるのか?

 

 

感想

パラレルパラダイス83話84話85話でした。

姉相手でも喋らないとなると、やっぱり喉が損傷しているのか、精神的なものかも知れませんね。

そんなことより、どんな交尾になるのか楽しみです。

そして、ナゴミの攻撃が当たった理屈は予想通りでしたが、あのドジっ子アルルがキモいだけのモンスターになるのは予想外でした。

パラレルパラダイスを読むならこちら

https://www.kuroneko0920.com/archives/59618