八代優佳
優佳もまた、山岸に告白されて断ったその晩に、朝起きたら男の身体に変わっていたのだった。
春一に受け入れられなかった行き場のない深い恋の感情をずっと抱えていた優佳は、誰かから告白されるのが逆に苦痛で仕方なかった。
そんな負の感情で苦しんだ翌朝、大柄な筋肉質の身体になってガチガチに股間が勃起しているのに気づき、戦慄した。
その混乱が治まらないうちに母親が起こしに来て、一家はパニックに包まれた。
どうにか自分が娘だと理解してもらえ、病院で診断を受け、なんとか受け入れようとしてくれている両親の優しさがまた辛かった優佳は検査入院することになったベッドの中で、春一を思いながら初めてチン〇をしごき、むせ返るような精液の臭いを知ったのだった。

学校にもすぐ通い、周囲の好奇の目に晒されながらもまた休んでいる春一への心配が募り、様子を見に行くことにした。
だがそれに山岸もついて来たので、お互いに相手を理解しきれない混乱の中で言い争った。

心は女のままの優佳は、積み重ねてきた春一との間に山岸が土足で入ってくるような気がして激昂し、思わず手を出してしまうのだった。
そうして一人で訪ねた優佳は、自分を優佳がどうか訊いてくる血塗れの女の子が春一だと理解した。

幼馴染みの男女。
一方通行の終わらない長い恋。
一つの学校で連続して発症した異性化。
二人と近しい者ほど心配も募り、混乱し、ゲスな噂にも怒りが抑えられなくなっていく。

優佳の親友の横井も使命を帯びて、連絡が取れずにどうなっているか分からない春一の様子を確かめるべく病院を訪ね、そこで優佳との言い争いを耳にする。
異性化という共通点はあっても、優佳が何でも手に入れられると決めつけていた春一は励まされればされるほど苛立ち、彼女の辛さを理解することができない。

それでも優佳は、春一の性別がなんであろうと彼(彼女)そのものが好きな気持ちを変えられなかった。
そして春一も、欲望で一喜一憂して打算的な考えをする自分自身に罪悪感と苛立ちを感じていた。
程なく体調が問題なくなった春一は、叔父の説教もあり渋々登校した。
好奇の目で見られないよう、まだ優佳と横井、叔父しか知らない女体化を隠していったが、思わず声を出してその女の子らしい高いそれを知られてしまう。
更に一年の時、ゲイを理由に理不尽なイジメをしてきた奴らにも女体化がバレ、白昼の学校内でレイプ危機に陥ってしまう。

この性犯罪被害を契機に、異性化により彼らは否応なく変化に対応しなければならなくなっていく…
感想
トランスジッター歪な外側1巻でした。
面白度☆8 不良のヤバさ度☆9
エロ漫画にありがちな女体化ですが、重い心理描写が肝になっていてストーリーもおもしろかったです。
それにしても、いじめっ子がなかなかのゲス具合で清々しいほどに胸糞悪かったので、厳罰でよろしくお願いしたくなりました。


































