80話
文化祭一日目は大盛況のうちに終了し、夜も更けてきた。
栗栖は翌日の準備で多くの生徒が残っているので校舎の見回りに行こうとしたその時、葉桜が一応男子の中村を連れていけと促した。
彼は言われるまま何の気なしについて行くが、栗栖は僥倖に胸が高鳴り始めた。
校舎内はまだまだ昼間の盛り上がりが抜けておらず、姉妹校の男子が手伝いに来ていたことで、あちこちで恋愛トークが繰り広げられていた。
もちろん乙女心に火が点いている栗栖も、彼の好きな人が気になって仕方なかった。
そんな時、大胆過ぎる女子たちがドラム缶風呂に入っていて度肝を抜かれた。

もちろん中村を弟の方だなんて知る由もない彼女たちは、栗栖もろとも入浴させようと引っ張り出す。
だって、他校の教師である葉桜がいつの間にか入っていて、同校の南條が火加減を調節していたからだ。
女だと思われたままの彼はあっという間に素っ裸に剥かれてしまったので、葉桜は南條に指示して助けに行かせたのはいいが、南條は股間が見られないように彼をドラム缶風呂に押し込み、ついでにちっぱいを恥ずかしがる栗栖も突っ込んだ。

そうなれば人気者の栗栖と混浴している彼は嫉妬されるが、二人以上入るのはさすがに無理。
そうくれば栗栖が彼を贔屓していると感じた女子たちは、もしかして中村が好きなのでは?と邪推して恋バナを楽しみ始めた。
女子校において女子同士の恋愛は珍しくないようだが、栗栖は自分の恋心発覚により、彼の正体が弟だとバレて大問題になるのを避けるため、ちょっと強めに否定して密着している彼に大ショックを与えてしまった。

安心した女子たちの興味は南條に移るが、彼女は好きな人などいないときっぱり否定。
だが、葉桜に中村忠はどうなんだと訊かれると、あっさり白状した。
別に好きじゃないけど、彼が他の人と話しているとモヤモヤさせられると。
遅い初恋で自分の感情が恋愛だと理解できていなかった南條は、葉桜にそれが恋だと指摘されてようやく気付き、のぼせ上がりそうなほど真っ赤になって慌てふためき、これでもかとおろおろ。
否定に必死になってタオルがはだけてしまうと、紳士的に振舞った彼の背中に栗栖ちっぱいが密着した。

彼は咄嗟に前のめりになって体を離すが、こんな状況なので勃起するのは仕方なく、小さくても硬さ抜群のモノで錆びて腐っていた一部を貫き、壁出し尻みたいに飛び出させて南條に見せつけた。
































