91話
魔女ガリアの公開交尾要求を、きっぱり拒否したキア。
汗を噴き出し、顔を真っ赤にし、交尾するくらいなら死んだ方がマシだと言い切り、さっさと食えと急かすキア。
辱めよりも死を選ぶ思わぬ選択にガリアはおもしろくなりそうな空気を見出し、人を喰ったりしなければ相当に可愛く思える満面の笑みを零した。

こうなったら、キアの交尾を見たくて仕方ないガリアは、彼に早く交尾しろと急かし、食べちゃうぞと脅しかける。
交尾のメリットを手に入れた彼もそうしたいのは山々で、キアのガーディアンとしての誇りをくすぐりながら、街を守るのと同じようにお前も守らせてくれとカッコイイ台詞を吐き、何とか決意させようとする。
しかし、キアの富士山マウスは頑なに拒否の言葉を吐き出し、交尾なんてしない私は人間だと、進化したハダカデバネズミみたいなことを言い出した。

キアはガーディアンになる前、酪農農場で働いていた。
その日もいつも通りに飼料用の草をわさわさかき集めていると、背後から息荒い豚の鳴き声が聴こえてきた。
何気なくそっちを見ると、涎を垂らした豚が豚に後ろから覆い被さり、獣らしく立ちバックでブヒブヒ性器を性器に突っ込んで種付けしていた。

まさに交尾といった本能のままの交尾姿を見たキアは、ただただ気持ち悪いと感じ、交尾への嫌悪感を募らせた。
とて動物全部が嫌いなわけじゃなく、勇ましく華麗に駆ける馬は好きだった。
お気に入りの一頭に美人だなと話しかけながら人参を食わせていたその時、同僚が牡馬を連れてきた。
今にも暴れ出しそうに荒ぶっている牡馬は、キアお気に入りの牝馬に種付けするため連れてこられたのだ。
と言うことで、馬同士も豚同士と変わらない立ちバックで破裂音みたいなぶつかり合う音を連発させながら、必死に性器を結合させ始めた。
そうなってしまえばもう、優雅だと思えた牝馬も歯をむき出しにしていななくので、キアは裏切られた気分で交尾がもっと嫌いになった。

オスがいない人間で良かった。
無様な姿をさらす動物じゃなくて良かった。
夕陽の中、キアはそう思った。
そういうわけで人間らしい理性を失う交尾を忌避するようになったキアは、自分は人間だから交尾などしないのだと喚き散らしたのだ。
もちろん、人間だからと言われても彼にはさっぱり意味が分からなかった。
ともかく無理やりレイプみたいにしたくない彼は、キアの意思は尊重しつつ、それでも目の前に食われるのを黙って見ているわけにはいかないと言い返し、勝負を挑んだ。
触れて発情しなければキアの勝ち、発情すれば大人しく交尾。
口への字で黙って聞いていたキアは、まさかこの世界の女の子が男に触れられるだけで瞬間発情するなど知る由もなく、煽られたと思ってあっさり勝負を受けた。

交尾経験者の先輩ガーディアンたちは、啖呵を切る後輩にかつての自分を重ね合わせた。
啖呵を切れば切るほど、ガリアは交尾への期待を膨らませて下卑た笑みを零し、バッチリ注目。
そして、彼は頑なに睨みつけてくる交尾嫌いで世界の理を知らない新人の頬に優しく触れた。
直後、キアの身体に電気が走った。

一目惚れをした時のような状態になったキアはしかし何も言わず、リアクションもせず、彼の手を叩き、自分の勝ちだと宣言した。
まさかこの世界の女の子の常識が通用しないことに、先輩たちも彼も驚愕。
もちろんガリアも驚いたが、潔くキアが近づいてくるので食べるしかなかった。
驚いてばかりもいられない彼は、瞬殺されるかも知れなくても万が一に賭け、刀に手をかけようとした。
そんな極限のストレスに晒されたその時、キアが歩いた道筋にトロリとした液体が水溜まりを作っているのに気づいた。
もう少しでガリアに届くかと思われたところでくずおれたキアは、その場で必死にオナニーし始めた。

やはり、気持ちだけでは体の仕組みに抗うことはできなかった。
感想
パラレルパラダイス89話90話91話でした。
過去の遺産を使えるとなると、魔女は最新科学に精通していたのかも知れませんね。
長生きできそうなリリアの代わりにアマネが退場しそうなフラグが立ちましたが、キアが一日稼いでくれそうです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/61674



































