123話
雨どいに掴まっていたあやは鼻腔内の鼻血を豪快に噴き出してから、圧倒的な身軽さで壁を蹴り、猿のように屋上に飛び乗った。
それを見上げた桜川もハンマーを使って器用に身体を回転させ、屋上に飛び上がった。
桜川は貯水タンクに一直線に向かうあやに追いつき、何やらごそごそしているのも構わず全力でハンマーを振り下ろし、タンクごと叩き潰した。
水が溢れ出し、土台の鉄骨さえひしゃげ折れたのに、刀と鉈を手に入れていたあやは無傷でハンマーをいなしていた。

小さな得物で防がれた意味が分からない桜川はもう一度確かめるつもりで、脳天めがけて振り下ろした。
しかしまたしても綺麗にいなされ、ハンマーは地面にめり込んだ。
独自の二刀流を駆使したあやは、攻撃力はもちろん、怪力ハンマーをものともしない防御方法が使えるようになっていた。

一方、道場ではカチュアと根津のイカせ合いが盛り上がっていた。
二人のだらしなさ過ぎるアヘ顔を前に、信者二人もレイカを犯すのを忘れて勝負の行方に生唾を飲み込んで凝視していた。

ワンナイトキラーと呼ばれるほどヤリマンで100人以上を相手にしてきたカチュアのプレイ経験の幅は伊達ではないが、今、尻の中でうねうねと蠢いて出てこようとしているメカの快感は今までにないものだった。
それが出入り口に近づいて来ているのを感じながら、ほとばしる刺激で根津をもイカせそうになっていた。

ブルブル震え、イキそうだと口走り出した根津。
これは不味いと思ったカチュアは、そう言えば根津はジェフリー・ダーマーを宿しているのを思い出し、頭に叩き込んだ殺人鬼データを利用してオーガズムから気を逸らせることにした。
膣が焼かれるかも知れないのに、身体の相性が抜群でもうメロメロ、やはり殺人鬼同士で分かり合えるのは身体もそうだし、殺人鬼同士だから人としても理解できると伝えた。
その言葉に根津はピストンを止め、カチュアの狙いに引っかかった。

ジェフリー・ダーマーは理解されることを欲していた。
殺人鬼にありがちな動物を殺す子供だったジェフリーは、行為よりその死体に強い興味を抱き、冒涜し、コレクションし、性の目覚めの年齢の頃にゲイだと自覚し、だが男性の死体とヤリたい欲求に思い悩み、孤独に陥っていった。
そのジェフリーそのものな気になっている根津はカチュアの言葉が胸に刺さり、先にメカをひり出させてしまった。
カチュアの穴から出てきたナマコのようなサイズのメカは、尻尾のように根津の陰部目がけ、飛び出した針を突き刺し、毒液を注入。
不意の激痛に驚いた根津はカチュアからディルドを抜き退き、直後に絶頂に至って硫酸を自分にぶっかけてしまった。

萎え知らずの人工物が仇になり、そそり立ち続ける擬似ペニ〇セルフぶっかけで大ダメージを負った根津。
果たして、拘束が解けたわけではないカチュアの次の一手は?

































