130話
あやとカチュアに遅れて千歌も起き出した。
先に起きていた美依那は歯を磨いているところで、なかなかの重傷だったカレンと小夜子はまだ布団の中で回復に努めていた。

骨折している千歌も重傷であるが、ヒゲ爺が仕入れてくれている痛み止めのおかげで動くのは問題なかった。
そんな千歌とやり合いかけた霧子は朝風呂でリフレッシュしていた。

千歌がどこからか漂ってくる魚を焼く匂いを敏感に察知している頃、あやは龍野と出会った4年前から語ろうとしていた。
精々数十戸しかない過疎の村に突如としてやって来た龍野は村はずれに診療所を開き、あっという間に村民の信頼を得て馴染んでいった。
村唯一の医者を重宝する村長は、その柔和な笑顔と物腰に何も疑問を抱かず、勧められるままVR療法とかいうよく分からないものを利用するようになった。
確かに以前より健康になっている気がしていたので、村長の体験談お墨付きでVR療法は広がることになっていった。
そんな中、あやも事あるごとに診療所に顔を出す一人になっていた。

母に欲情する村の若い男と違って龍野にそんな雰囲気が感じられないことであやは好感を抱き、またイジメによる生傷の治療を無料でしてくれるのもありがたかった。
そうして他人に弱みを見せて頼るあやも、イジメだけは自分で解決したいと思い、大粒の涙を零して辛い気持ちを吐露した。

すると龍野は悪魔の囁きの如く、強くなる方法があると答えた。
それが村長も利用し始めているVRでの特訓だった。
剣術に興味を持ち始めたあやのため、剣豪のデータを入れてバーチャル対戦することにより、一人で実戦の稽古を積むことができるというものだった。
あやは持ち前の運動神経の良さで瞬く間に打ち込むようになったが、その一因は単純に龍野に淡い好意を抱いていたからでもあった。

やがて制服を着る年頃に、あやはあのレイプ犯3人を返り討ちにするほど強くなった。
その報告をしに来たのに笑顔を見せないあやを笑わそうと、龍野は頑張って変顔や鼻眼鏡をつけてお道化てみせた。
キャラじゃないことをやって恥ずかしがっている龍野の照れで、あやは心からの笑顔を出すことができたのだった。

季節は雪降る冬の村に大事件が起きた。
誰もが顔見知りの閉鎖的な村で起きた、前代未聞の猟奇殺人だった。
感想
サタノファニ128話129話130話でした。
セック〇教団らしく、弔いも華々しくむせ返る集団セック〇なんですね。
紙袋キャラと、童貞卒業したばかりっぽい聡が大きな役割を担ってそうな臭いが強い気がします。
さあ、初の事件の犯人はあやか村長か…
https://www.kuroneko0920.com/archives/69597
































