美しい娼婦
木戸孝允に連れられてテキサスの娼館に赴いた幸乃助は、まだまだこの国に悪しき人種差別が残っているのを思い知ることになった。
アメリカはロック、ウィスキー、そしてセック〇。
木戸の持論と綺麗な娼婦たちの誘いに気圧されながら酒を流し込んだその時、二階から悲鳴が轟いた。

誰も様子を見に行こうとしない出所の部屋では、ホワイトハウスにいた白人議員が有色人種の娼婦に葉巻の火を押し付けていた。
奴隷の身分から救ってやったという奢り高ぶりに塗れている議員は、娼婦であろうと自由な身分であり、乳首を焦がすことさえなんとも思っていない鬼畜外道だった。

議員が満足して帰った後、幸乃助は彼女にあまりの非人道的扱いが辛くないのか訊ねた。
すると彼女は笑顔で幸せだと言い切り、ここに来る前の生活の方がよほど過酷で、肌の色で人の価値など決まらないという確固たる考えを持っていた。
その芯のある姿に、幸乃助は沙夜を重ね合わせた。

しかし、せっかく素晴らしい気持ちになれたのに、浣腸器具をわざわざ取って戻ってきた議員を見て、怒りでざわついてしまう。
幸乃助が追いかけると、議員は彼女を拷問部屋に連れ込んで手錠で繋ぎ、尻を突き出させて獣の体液をぶちこもうとしていた。
剣を手に乗り込んだ幸乃助は自分の女に手を出すなと脅すが、議員は勝手に死姦の趣味があると思い込み、突き刺しやすいように彼女をまんぐり返して抱え上げた。

もちろんゲス具合に怒りが煮えたぎった幸乃助は、教えてもらった通りに議員の膀胱を突き刺してやった。
しかしすぐに保安官が駆けつけ、幸乃助に銃を突きつけ、しょっ引こうとする。
もちろん幸乃助は捕まらない確信があってしたことで、堂々と外交官特権を振りかざし、保安官を黙らせた。
そして彼女の感謝の気持ちをありがたく受け取り、希望と快楽を与えたのだった。

その後、使節団はドイツに渡り、とてつもない威圧感を放つ巨躯の男、宰相ビスマルクと会い、恐ろしいギロチン処刑と彼の冷酷さを見せつけられた。
一方日本では、沙夜が新たな首絞め処刑を受けさせられていた。

首斬り役人が首絞めで処刑されるという皮肉な目に、なぜ遭うことになったのか。
沙夜もかつては父の仕事を傍らで手伝うだけの可憐な少女だったが、ある非情で無情な出来事により初めて人の首を斬る覚悟を決め、刀を振るった。
家の仕事で同年代の子供たちから嫌われていた沙夜には、たった一人だけ仲良くしてくれる幼馴染みの男の子がいて、彼の病弱な母とも仲良くしていたのだが…

感想
首を斬らねば分かるまい2巻でした。
面白度☆8 無情度☆9
歴史的な人物が次々出てきて、歴史浪漫っぽさが一気に増しましたが、沙夜の過去回はあまりに悲惨なもので、現代が如何に恵まれているかよく分かります。
それでも、上級国民に忖度する仕組みは胸糞悪いですけどね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/71594



































