続いて火野が顔を見せると、彼も相好を崩し、今は一人しかいない男の友人の歓迎を控えめに喜び、さすがのまひるも今は好意を無言で受け止めた。
朱音、翠も美来との再会を喜んで言葉を交わした後、絵理沙が声をかけた。
そして絵理沙から切り出し、二人は場所を移した。
光が灯されただけで水がそのまま溜まっている奥、二人きりになった絵理沙は断ってから自分であり自分とは違う意思を持つ女性の肌に手を伸ばした。
はっきり違うところと言えば睫毛の色、胸のサイズ、目元の泣きぼくろと身体の中。

更に、最後に調整機に入ったのが80時間も前だと聞かされた絵理沙は、静かで強い覚悟を前に涙が止められなくなった。
だから、自分のエゴで過酷な生を持って生まれた美来に謝った。

すると美来も跪き、責めるでもなくずっと会いたかったから良かったと答えた。
怜人のことで怒られることさえ覚悟していたのに、自身を思って泣いてくれる人だったのは、美来にとってこの上なく嬉しいことだった。
自分の意思でここにいること、そして人のために涙を流せる人のクローンであることは誇りだと伝え、絵理沙の罪悪感を軽くしてあげた。

一しきり泣いて治まった絵理沙は、私たちには時間がないと切り出してから、怜人を愛しているかどうか訊ねた。
急に核心を突く質問に美来は頬を染めて顔を逸らすものだから、絵理沙は皆まで言われなくても十分に彼が愛されていることを察した。

彼を愛しているのが前提条件で、美来にしか頼めないお願い。
手を取った絵理沙は真剣な目で見つめ、息を整えてからお願いを切り出した。
彼とメイティングして欲しいと。



































